晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

芝居を見たり映画を見たり

日曜!睡眠時間は6時間。
▼マチネで、「ムサシ ロンドンNYバージョン」@彩の国さいたま芸術劇場与野本町は普段用事がないから、芝居でもなければいかないし、芝居だって都内でやらないものしかいかない。と思ったら、これ、来年コクーンかどっかでやるらしい(笑)。
宮本武蔵藤原竜也佐々木小次郎溝端淳平。今まで藤原竜也のことを取り立ててどうこう思ったことがないのだけど、ちょっと今回の武蔵は30男の色気がなんだかすごかった。すり足がなまめかしかった。このまま近づいて剣を振り下ろしなさい、というささやくような声が色っぽかった。いやいやいや。
▼でも今回観に行こうと思ったのは、吉田鋼太郎が出ていたからなんだけど。うちの夫曰く、「余計な芝居をこちゃこちゃやってて面白かった」……確かに。隙あらば謡いながら舞おうとする能狂言マニア(笑)な柳生宗矩。なんだそのキャラ設定。でも、なんかちょっとずれてるよねー、という彼のキャラクター作りはいつも私を裏切らないので、今回も堪能いたしました。「半沢直樹」の内藤部長みたいなストレートな役の方が珍しい気がする。
▼夜は新宿まで戻ってきて、新宿武蔵野館にて「あの頃、君を追いかけた(那些年,我們一起追的女孩)」。一度見ているんだけど、映画祭だったか台湾でだったか覚えていない。たぶん、映画祭だったんじゃないかと思う。久しぶりに観て、男子高校生ってばっかだよなーと思いつつ、ツンデレ女子の気持ちにぶんぶん首を縦に振りそうに。好きな男の子に素直に「好き」っていうのって少女漫画の中だけだろ。普段の自分じゃ無理無理、と思っているからみんな少女漫画が好きなんですよ!柚木三佐的に言えば「無理!恥ずかしくて死ぬ!」ですよ……
まあそれはともかくとして、男子だけが幼稚だと一方的に思っていた高校生の女子だってやっぱり子供で、もしかしたらあの時ああしていたら別の結果になっていたかもしれない。「パラレルワールドって信じる?別の世界だったら俺たちつきあってたかも」と言われて「彼らがうらやましいわ」と言いつつも、そのもう一つの世界に行きたいわけではない。どんな選択肢を選んでこようと、たぶん今の自分に行き着くことはみんなうすうすわかってるんじゃないかな。だからこそ、「あの頃」が美しく思えるんじゃないかなと思ったり。
映画がはねて、「馬鹿とけむり」にてちょっとだけごはん。あー、また明日から会社が始まる……