努力の方法
「努力の方法」をわかっていない人生だったなとよく思う。
子どもの頃からこつこつ努力をすることが苦手だった。それは飽きっぽいからなのだと思っていたが、いましみじみと思い返すに、努力のやり方を知らなかったなと思う。例えば積み上げ方とか、途中で達成度をどう確認するかとか、全体スケジュールの捉え方とか、最後の到達点までのひと頑張りとか、そういうことがわかっていればもしかしたらもう少し違った人生だったかもしれない。
下手の横好きで通っている中国語学校が7年目になった。
いくら週に一回2時間とはいえ、最低でも年間40回、80時間の授業があるわけで、時々休んだことがあるとはいえ既に500時間以上の学習時間を積み上げているわけだが、たいしてうまくはない。
今のクラスに私より少し年下の男性がいて、彼はおそろしく流暢な抑揚の中国語を話す。同じクラスになったのは今年からで、「いつから勉強していたんですか?」と聞いたところ、ちゃんと学校に行き始めたのはここ2〜3年の話だけど、18歳の頃からラジオ中国語講座をずっと聴き続けている、と彼は言った。
「18歳の頃からずっと聴き続けている」。30年くらい。
同じくらいの年齢に中国語に興味を持っていた。何度もラジオ講座のテキストも買った。でも続かなくて、独学は無理だと思って学校に通い始めたら、30年くらい努力を続けている人がいた。
続けるコツって何なのだろう。
続けられないのは堪え性がないからなのだろうか。
壁を越えるには何をすればいいのだろう。
悩んでます。