晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

KOKAMI@network「リンダリンダ」@紀伊國屋サザンシアター

6月30日、ソワレ。
再演なのだけど、前回の記憶がまるでない。観終わった後も全然思い出せなかった。どうでもいいことは覚えていたんだけど。タイトルが「リンダリンダ」の割にはあの歌は一度も歌わず、山本耕史が「ドブ」の2音だけ歌ったこととか、見終わった後にどうにもブルーハーツが歌いたい熱がおさまらず、カラオケに行ったこととか。それ以外思い出せないので、初見状態。

開演前にOpusの「Live is Life」が流れて、ちょっと驚いた。第三舞台最終公演(「深呼吸する惑星」)の時でも流れなかったのに。鴻上さんは虚構の劇団でも、開演前はいつも決まった音楽を流している。そういうの、割と好きなのです。新感線のアレとか。


鴻上さんの舞台のお客さんは、ちょっと他の劇団とは違う。40代後半以上、それも男性が多いように思う。50代であろう男性がこんなに普通に客席にいる芝居って、多くはないんじゃないかなあ。鴻上さんと同世代の男性たちが、ずっと鴻上さんのやっていることを見守っているような。
虚構の劇団なんて、最初の頃は「鴻上さん、これってどんな実験ですか」とよく思ったものだが、その頃もなんだか熱い中年男性ファンが多かった。同世代を生きる者として、鴻上さんの作り続けるものをずっと観る、という腹をくくった印象を受けます。


世代がかなり違う、かつての運動家が現代の若者たちに反抗のやり方について伝える、という構図は「僕たちの好きだった革命」と同じもの。自分たちの失敗を繰り返させないように伝えるということは、つまりやり直したいということなんだろうか。
私たちの未来は、まだ明るいんでしょうか?鴻上さん。


土曜の夜なのに、後ろのほうの席が埋まっていなかった。当日券で行ける人はぜひ。
あ、虚構の劇団からいつものように(笑)、小沢くんと三上くん、あと大杉さんが出演していました。小沢くん、どんどん変な感じにうまくなっていくなー。