晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

明日から夏休みに行ってきます。

恒例の夏の旅行、今年は台湾経由でシンガポールに行ってきます。

ことの起こりは、今年開催されたシンガポール映画祭。久しぶりにロイストン・タンの「881〜歌え!パパイヤ」を観て、あー、一度は歌台に行ってみたいなーと思ってなんとなく調べたところ、今年は9月1日が旧暦7月15日だということがわかった。ということは、8月終わりに行けば、みっちり歌台をやっているんじゃないか?

歌台は、シンガポールで中元節の時期に行われる歌謡ショーで、「881〜歌え!パパイヤ」はこの歌台の歌手である二人の女性の物語。中元節は、日本のガイドブックだと「ハングリー・ゴースト・フェスティバル」と書いてあることが多いけど、盂蘭盆会ですよね。なので、この歌台も祖先の霊を慰める歌謡ショー、なのかな……。派手な照明、派手な舞台、派手な衣装で、電子楽器のバンドが奏でるメロディーに乗せて、もんのすごく暗かったり悲惨だったりする歌詞の歌を、福建語であっかるーく歌う、なんというか不思議な行事。今の日本では盆踊りといえば単なる夏のイベントになってしまっていて、鎮魂の雰囲気を感じることはあまりないけれども、私が子どもの頃の地方のお盆の匂いがそこはかとなくするのです……あの映画を観る限り。

ただ、昨今の歌台は状況も変わっているらしく、中国大陸から出稼ぎにやってくる福建語歌手のみなさんがいろいろ雰囲気を変えているみたいで、もしかするともうシンガポール土着行事じゃなくなっているのかもしれないんだけど、とにかく現地に行って観てくるのだ。

シンガポールは2〜3年ぶりで、その間にユニバーサルスタジオができたり、サンズが完成したり、いろいろと変貌振りも大きそう。シンガポールフライヤーは前回も乗ったけど、今度は夕暮れの時間帯に乗ってみたいなあ。あと、過去2回はコロニアルなエリアとプラナカン文化方面に傾いていたので、今回はアラブストリートとかリトルインディアの方に行ってみようかと。香港に行くとなぜか毎回シャー・ルク・カーンのDVDを買ってしまう我が家ですが(重慶大廈で両替すると通り道にあるので、つい覗いてしまうのだ)、今回も買う羽目になりそうな気がする。

あ、なぜ台湾経由なのかというと、相方はすでに昨日から台北に前乗りしているからです(笑)。表演工作坊の「寶島一村」をどうしても観たくて行っていますが、期待以上に面白かったようで、満足げでございました。私は金曜まで仕事、土曜日に台北に移動して日曜日にシンガポールに向かいます。初・シンガポール航空搭乗!一度乗ってみたかったのでうれしい。台北からだとPEX航空券で往復二人で90,000円ぐらい。乗っている時間も半分で済むし。初めはキャセイのアジアパスを使おうかと思っていたのだけど、羽田−松山をエバーで移動すると、合計してもアジアパスより安かった。

さ、これから荷造りです。