晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

月影十番勝負「猫と庄造と二人のおんな」@青山円形劇場

高田聖子のアナザーフェイス公演ってゆーか、要は新感線を離れてやる芝居のシリーズ。原作は谷崎潤一郎。ってどんな芝居になるんだ?と思っていたのですが、おもしろかった。原作のファンにはちょっと不評みたいですけど。
登場人物は、自称物書き、でも原稿が売れたことのない、てきとーに暮らしているだめだめ男、庄造と、その前妻の品子、今の妻の福子、そして飼い猫のリリー。
女三人はすごくキャラが立っていて、そして庄造が本当にだめだめ男で、登場はしてこないんだけど庄造のお母さんというのがいて、出てこないのにこのお母さんもキャラが立っていて、で、「プチひきこもり」とか「パラサイト負け犬」とか出てきて、母と息子と嫁の関係とか、きちんと女性とコミュニケーションをもてない男のこととか、まあ今の世相を映してておもしろかった。後からチラシをよく見てみたら脚本は内田春菊だった。あー、言われてみれば内田春菊っぽい。確かに。
猫役の土屋久美子がよかった。本当に猫っぽかった。