晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

PARCO PRODUCE「プライベート・ライヴズ」@青山円形劇場

ソワレ、Hブロック。
もともとはノエル・カワードというイギリス人劇作家の作品で、それを飯島早苗自転車キンクリート)がリライト(?)。演出:山田和也、出演:葛山信吾久世星佳・西川浩幸・ともさと衣・詩梨。上演時間2時間30分。


ちょっと前の読売新聞夕刊に劇評が出ていてなかなか好評のようだったのだけど、確かにおもしろかった。やたらキスシーンの多い芝居でしたが。
大げんかの果てに分かれた元夫婦がそれぞれ再婚してハネムーン先で鉢合わせ。話しているうちに愛が蘇り(?)、手に手を取って愛の逃避行。しばらくはいちゃいちゃと盛り上がったのだが、ふとしたことでつかみ合いのけんかとなり……。という話。
このつかみ合いのけんかがすごい。さすがに本当に殴ったりはしないんだけど、ふっかふかのじゅうたんの上で、しかも円形劇場の狭い舞台上で、椅子やらテーブルやらをひっくり返しつつ、くんずほぐれつの格闘です。葛山信吾久世星佳が。葛山信吾が意外とよろしかった。軽くていいかげんで、女の敵のようなやつだがちょっと可愛くて憎めない。久世星佳は完全に姐御でした。
西川くんは、……オールバックと口ひげはいかがなものか(笑)。まじめにやればやるほどおかしい、というおいしい役どころでしたね。


しかし。自転車キンクリートとしての(Storeでもいいけど)公演はもうやらないのかしら。
「休むに似たり」を、役者を変えてやるというのはどうでしょう。さすがに初演・再演時の役者陣ではもう設定的にきついけど(あれは30歳そこそこの役者でないと無理がある…)。「蠅とり紙」の再演も希望。兄・川原和久、弟・大倉孝二は絶対に変えないでいただきたい。「第17捕虜収容所」でもいいな。京晋佑出演熱烈希望。(そういえば京さん、久しく観てない。NYRON 100℃の「男性の好きなスポーツ」が最後か?と思ったら、引退したという噂があってちょっと心配。近江谷太朗の「プレイメイト」最終公演を見に来ていたそうですが)