晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

群書類従

子供の頃、百科事典が好きだった。


わが家には、ジャポニカ(大日本百科事典)があった。確か、小学生の頃買ってもらったんじゃないかと思う。母が月賦か分割払いで払っていたような記憶がある(今これを書いていて思ったけど、今って「月賦」って死語なのかなあ。分割払いとかリボ払いとは言うけど月賦って言いませんね)。


寒くて外に出たくないときは、コタツの中で百科事典を読んでいた。小学生の頃は家にあまり本がなかった。学校の図書室で(友だちの名前まで借りて)大量に本を借りることはあっても、自分の本を買ってもらえるチャンスは誕生日とクリスマスくらいしかなく、小学校を卒業するくらいまで、自分のための本は20冊もなかったと思う。そういう中、どういうわけかうちにはジャポニカがあった。たぶん、学校で業者が配ったプリントか何かで申し込んだのではないかと思うが、何はともあれ、全20巻くらいだったか、本棚の中に鎮座ましましていた。それを、家に篭ってよく読んでいた。


特に好きだったのは、付録でついていた地図帳。世界の地図帳と日本の地図帳がそれぞれ分冊でついていて、大きさはA3版くらいあったんじゃないか。私にとっての外国はその地図だった。ソ連の地図を広げながら、本体のジャポニカの「ソビエト社会主義共和国連邦」の項目をずっと読んだりしていた。自分が海外に行くようになる日が来るなんて思ってもみなかったころの話だ。


大学時代は、国文学演習室で群書類従を読むのが好きだった。
有名どころは日本古典文学大系岩波書店)であたれるが、瑣末な資料は群書類従が便利だったのだ。とにかく玉石混交でいろいろなものが入っているところが気に入っていた。たまに「なんじゃこれ?」というものがあるのも気に入っていたところで、将来書斎を持つようになったら、群書類従をそろえるんだ!と思っていた。


書斎はいまだもてないのだが、しかし!群書類従はもてるかもしんない。
今日、こんなホームページを見つけました。


日本人なら一度は読んでみたい、国書の宝庫。
日本の古典・文化に関わる人ならぜひ手元に揃えたい究極の叢書。
あの『群書類従』がCD-ROM3枚にぎっしりと詰まりました。


http://www.ozorasha.co.jp/cdrom/Gunsho.htm



CD-ROM3枚! ちっちゃ!これなら書斎がなくてもいいじゃん。パソコンさえあれば。
しかし、5万円か……。まあ、群書類従をそのまま冊子としてそろえると5万じゃきかない気もするから、そう考えれば安いのかもしれないんだが。5万円ねえ。むぅ。