東アジアの文字を知る〜好奇字展@東京外国語大学AA研
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で、東アジア諸語の文字を展示すると聞いていたので、行ってきました。調布飛行場のすぐそばにある東京外国語大学のキャンパス内の同研究所にて。
本日最終日、しかも土日はやらないということだったのですが、好評につき会期延長だそうです。土日も展示されるそうなので、興味のある方にはお勧めします。量は少ないけど、試みとしてはおもしろいものでした。
西夏文字、モンゴル文字、契丹文字、チベット文字、トンパ文字、チュノム、ハングル、そして仮名。たいてい聞いたことのあるものだと思っていたけれども、今回初めて知る文字もありました。
それは、「女書」と「ロロ文字」。
「女書」とは、中国湖南省のある地域で女性だけが使う文字のこと。どんな文字かというと、こんなんです。
http://www.epochtimes.com/i6/601141103501772.jpg
詳しくはこちらでも紹介されています(遠藤織枝先生のページ)。
http://www2.ttcn.ne.jp/~orie/homeJ.htm
ロロ文字というのは中国の少数民族のひとつである彝(イ)族が使用する彝語の文字。
記号のような、デザインされた文字のような、不思議な味わいのある字です。このロロ文字で表記された小学校の教科書も展示されていて、それがすごく可愛かった
家に帰ってきてからいろいろ調べてみると、なんとロロ文字はUnicodeに入っているのだそうだ。そして、WikipediaにそのUnicode所収のロロ文字一覧表がありました。すごいなあ、このページを作成してくれた人、ありがとう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%AD%E6%96%87%E5%AD%97
世界のすみずみまで旅することはきっと一生できないと思うけど、いろいろな言語がいろいろな文字を持っていて、その文字を見ているだけでもその文字を使っている人たちの暮らしをいろいろ想像してわくわくしますね。