晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

筑紫哲也さん死去

今年はがんで亡くなる人のニュースを見ると、母の最後の闘病生活を思い出して、切ないのだけども。

筑紫哲也さん死去 NEWS23前キャスター 73歳
 政治・外交から文化まで幅広く報道するテレビキャスターとして長く親しまれ、雑誌「朝日ジャーナル」編集長も務めた朝日新聞編集委員筑紫哲也(ちくし・てつや)さんが7日午後1時50分、肺がんのため都内の病院で死去した。73歳だった。葬儀は近親者のみで行う。(後略)
(asahi.com:2008年11月7日21時26分)

筑紫哲也さんが亡くなった。どこのニュースを見ても、「News23」のキャスターの、という肩書きになっている。「News23」のキャスターは長かったからそういうイメージなんだろうけど、私にとってはこの人は「朝日ジャーナルの編集長」だ。たいていのニュースサイトでは触れられていなかったが、さすがにasahi.comには記載があった。上の記事の続き。

 大分県生まれ。59年に朝日新聞社に入社し、68年には米軍統治下の沖縄特派員として返還交渉を取材。71年からの米ワシントン特派員時代には、当時のニクソン大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件を取材した。

 84年に朝日ジャーナル編集長。「若者たちの神々」「新人類の旗手たち」などの企画が話題になり、「新人類」は流行語になった。

私より年上の人はまた違う印象を持っているのかもしれないけど、私はまさにこの「若者たちの神々」やら「新人類の旗手たち」を読んで大学生活を送っていた世代。浅田彰の本を持つのが大学生のファッションだった時代、なぜ私があの片田舎で朝日ジャーナルを読み続けていたのか、今となっては謎なのだけども。
あの頃の朝ジャは、筑紫氏の趣味全開だったように思う。


なんだか、人生を照らす太陽が昼下がりを過ぎて、だんだん夕方に近づいていくような感じがして、胸がざわめく。