晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

嘉義へ向かう

さて、今日からはいったん台北を離れ、南部への旅に出かける。
いったんホテルをチェックアウトし、9/1に戻ってきたら宿泊する予定の台北馥敦復南館に荷物を預けに行く。今回は移動を考えて、小ぶり(我々としては・笑)のスーツケース2個で来ており、1個を預け、4日分の荷物を持って移動することにしていた。大安から捷運を乗り継いで台北車站へ。台北発12:15の莒光號のキップを購入。行き先は、嘉義
月曜日なので大丈夫だろうと思っていたけど、意外に混んでいる。二人連れなのに席はばらばら。まあ、台湾の列車は席に余裕がある時は指定通りの席に座っていなくてもいいのでなんとかなるだろうと思い並んで座っていたのだけど、駅に止まるたびにあちこちに追いやられていた。次からは絶対に並びで取ってもらおう(←他人任せ)。


台鐵の旅は好きだ。スピードがいい。国内では新幹線か近場の電車で、こういう特急に乗ることが久しくないのだが、むか〜し乗っていた列車のテンポやリズムを思い出して、心地よいのだ。南下するに従って風景が変わっていくのも楽しい。
台鐵弁当
台北駅を出てすぐに買ったお弁当を車内で食べる。どうして台湾の駅弁にはミックスベジタブルが使われているんだろう、いつも。
やがて列車は嘉義に到着した。16:50。
台鐵嘉義駅プラットフォーム 嘉義車站

嘉義で夜遊び

嘉義に来た目的は、北回帰線公園を見に行くことと、噴水鶏肉飯を食べること、だった。
が、到着したのがすでに夕方なので、北回帰線は翌日の午前中に行くことに。噴水鶏肉飯は晩ごはん次第だねえ、と、ホテルまでごろごろ荷物を引いて歩きながら話し合う。
駅からホテルまでは結構あったのだけど、地図で見る限りタクシーで行くのには近すぎるか?と思ったので歩いてみた。大きな通りではなく、車があまり通らないような狭めの通りを歩くと、ふだんの嘉義市民の生活がちょっと垣間見られて興味深かった。日本時代の古い民家が残っていたり。


嘉義の宿は中信大飯店。ここはなぜか夕飯もついていた。ついているものは食べましょう、とまあ嘉義で食べなくてもいいのではと思われる洋食をいただく。が、夜市は行くよ。お腹が空くのを待って(笑)。
1時間ちょっとして、小吃くらいはそろそろ入るよ、という状態になるのを待っていざ夜の嘉義へ。旦那さんが台北で買い忘れた本を買いたいというので、衣蝶(IDEE)の中にある誠品書店へ出かけた。


旦那さんが本を探している間、別に目的もなかったのだけど店内を見て回っていると、こんな本が目についた。


我就是這樣的活佛」(←クリックすると誠品網路書店のページに行きます)


「私はこのような活仏である」……表紙の写真、左は確かにお坊さんのようだが、右の人は誰?
ぱらぱらとめくってみると、どうもこの二人は同一人物らしい。
この「盛噶仁波切」(「仁波切」は「リンポチェ」。転生される活仏の方に尊称として使われていますね)は、中国青海省の人。16歳の時に転世霊童として認証される。転世霊童ってもっと幼いときに見つけられるんで、なぜかれが16歳になるまで見つけられなかったかはわからないのだけど、まあこの活仏様は宣伝文句によると「脫下袈裟,他喜歡時尚的打扮,樂於接觸各種新鮮有趣的事物:穿名牌、開跑車、玩樂器、上健身房,甚至透過MSN與朋友聊天。」……「袈裟を脱げば、ファッショナブルな装いに身を包むことを好み、興味のあるいろいろな事物に触れることを楽しむ……ブランド物を身につけ(PRADAが好きらしい)、スポーツカーを乗り回し、楽器を演奏し(ドラムセットを持っている)、ジムに通い、MSNで友達とチャットする。」……ってどんな活仏じゃー!しかも「甚至談過轟轟烈烈的戀愛」って!ラマなのに。いいのか。
非常に興味をそそられましたので、購入してしまいました。中国語も出来ないのに。だって、次に来たらもう買えない(笑)。旅先の本は一期一会です。


衣蝶が10時に閉まるので急いで買い物をして文化路夜市まで歩く。途中「大陸妹共匪餅」という名前の店の前を通り、仰天。残念ながらシャッターが下りていたのですが、「大陸女性の共産党スパイ饅頭」って、その名前はアリなのか?


さて、文化路夜市です。
嘉義文化路夜市
17時以降三輪以上の車は通行禁止、という標識がありましたが、ということは二輪はいいわけです。道幅があることもあり、バイクがばんばん通ります。排気ガスでくらくらします。
印象としては原宿みたいな感じ。人出は原宿ほどではありませんが、洋服屋さんと靴屋が多い。あとぬいぐるみとか。食べ物屋さんもそこそこ出ているけど、全般に若い人向けの夜市のように思います。
ここで、歩き疲れたこともあり、台湾のローカルガイドブックでもお薦めの豆花屋さんに行きました。
阿娥豆花 豆花
ここ、阿娥豆花は老舗の屋台のようです。シンプルな豆花を頼んでみました。


………んまい〜〜〜〜。


ちゃんと大豆の味がする!濃厚!そしてゆでピーナツがうまい!糖水も甘すぎない!
私が過去に食べた豆花のうちでも一、二を争ううまさでした。やっぱ豆花は花生豆花に限りますね。


私はこれでもうすっかり満足してしまい、おまけに西瓜汁を他の店でテイクアウトしてもう十分、な感じだったのですが、旦那さんはちょこっとだけ何か食べたいみたいだったので、おでんの屋台に行ってみました。
おでんの屋台
ここのおでんもおいしかった。出汁を別の器で一緒に出してくれるのですが、ごくごく飲めるくらいおいしかった。
ああ、屋台って楽しい。夜市万歳。