「花咲く春が来れば」
チェ・ミンシク主演。
音楽家のヒョヌは別れた恋人のことが振り切れないまま、仕事もうまくいかず、ささくれ立っている毎日。ある日、雑誌の広告を見て応募した音楽教師になり、炭坑の町の男子中学生の吹奏楽部を指導する、というお話。
炭坑で、ブラスバンドです。「ブラス!」か?
なんか、結構あざとく「泣けー!」というシーンがあるんですが、監督さんは癒されてほしかったらしいので、よしとします。
私自身がブラバン経験者なので、ブラスバンドというだけでつかみはOK。
炭坑の町で子供も減っていて、どこの部も人数が減っていて、かつてはコンクール常勝校だったトゲ中学校の吹奏楽部も廃部寸前。学校の先生たちも「ラッパ吹いてなんになるんだ」とか言っている。
全編、ブラスの音が効果的に使われているんだけど、雨の中炭坑からトロッコに乗って炭坑夫たちが出てくる、その出口にブラスバンドの少年たちが集まって、エルガーの「威風堂々」を演奏してるシーン、あそこは泣けましたー。炭坑夫たちの中には、サックス吹きの息子が音楽をやることを反対しているお父さんがいるんだけど、音楽の持つ力をしみじみと感じました。