晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

「コバルト風雲録」

コバルト風雲録

コバルト風雲録



 10代の頃、私は氷室冴子の熱心な読者でした。お手紙は書いたことないけど。
 たぶんはまった契機は「クララ白書」だったんだと思うけど、いちばん好きだったのは「恋する女たち」ですかねえ。斉藤由貴が主演で映画化もされました。
 女3人の、べたべたしない友情や、変に入れ込んじゃう、視野の狭さに(今から思えば)共感して、「あー、これは私たちの時代の小説だー!」とか思ったもんです。
 「クララ白書」「アグネス白書」は確か、文庫本のあとに単行本化されるという変則的な出版がされましたが、ちゃんと買った。あれはたぶん、子供向けだから最初はお小遣いで買える文庫本で、人気が出たから愛蔵版とでもいうのか、ちゃんとしたハードカバーで出したんだよな。


 そんな青春時代でしたので、大変おもしろく読みました。
 でもごめんなさい、私は久美沙織さんの本は読んでいないような気がする。少なくとも「丘の家のミッキー」は読んでいません。「あけめやみ とじめやみ」はどうだっただろう……あの頃、とりあえずはSFだったらなんか手を出していたような気もしなくはない(←素直に覚えていないと言えばよいのに)。
 新井素子嬢は結構読みました。どこまで読んだかな。最近の「チグリスとユーフラテス」とかは読んでいませんが、「星へ行く船」シリーズはもちろんちゃんと読んだし。「グリーンレクイエム」も好きでした。


 大人になって、同じ年代の人の本を読んでも「あー、これは私たちの時代の小説だー!」とは思わないですねえ。10代って、本当に強烈な10年間なんだな。