大原へ
紅葉を求めて、大原へ。
というか、せっかく車なんだし、電車じゃ行きにくい所へ行こう!ということになり。
本当に、結構な道のりがありました。
三千院です。三千院といえば、あの歌です。恋にやぶれた女がひとり、です。
が、歌のイメージとは反対に、ごった返していました(笑)
でもね、さすがに大原まで来ると結構紅葉してました。きれいだった。
三千院も門跡寺院であることを初めて知りました。
門跡寺院というのは皇族が出家して住職になったお寺を言いますが、車でちゃーっと行ける現代においてさえ遠いなあと思う地に、華やかな宮廷を辞してお寺を構える、というのは、当時本当に「隠棲」と言うにふさわしかったんだろうなあと思った。
大原には、源平合戦で安徳天皇と一緒に入水したのに源氏に救われてしまった建礼門院が、安徳天皇の菩提を弔うために剃髪して隠棲した寂光院もありますが、どういう心境だったんだろう……。まだ二十代だったのに。
なんてことを夕暮れの大原でちょっとしみじみと考えた私なのであった。