晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

有楽町で逢いましょう

佐野元春 & THE HOBO KING BAND「星の上 路の下」ツアー最終公演「有楽町で逢いましょう」@東京国際フォーラムホールA。17:00開演、1F11列。
国際フォーラムだから「有楽町で逢いましょう」とは元春のおちゃめなしゃれだと思っていたら、ライブの最初にホールAに響き渡る「有楽町で逢いましょう」フルコーラス。佐野元春ライブでフランク永井を聞くとは思っていませんでした。場内大受け。


「アンジェリーナ」で始まったコンサート、17:00開演だから3時間くらいやるのかしら、と冗談で言っていたら本当にやりました(笑)。
初期のアルバムから最新アルバムまで幅広くカバーしたセットリスト、最初の1時間は立ちっぱなしのノリノリで、20分ほどは落ち着いたナンバーが続くので着席して足を休め、その後また最後まで総立ち、というメリハリの利いた構成。(そういうつもりじゃないと思うけど、彼は)


「So Young」を歌う前に、「僕は、佐野さんって考え方が若いですねとよく言われるけど、佐野さんって考え方が老けてますねと言われるよりよっぽどましだと思う」というような趣旨のことを言ってくれて、うんうん、とうなづく私。
そして、コンサートの最後には「僕の歌を感受性の鋭い時期に聞いてくれた人たちは今30代、40代になっていると思う。この年代の人たちは今本当に大変だと思う。厳しい社会だけど、頑張ってください」というような言葉をくれて、とてもうれしかった。


音楽はいつも我々の生活のそばにある。どの世代にも、自分たちとともにあった音楽があるんだろう。そして、私たちの世代には佐野元春がいるのだ。
彼は音楽家だけど、自分のコンサートに来てくれる、ふだんは仕事に追われるオーディエンスと共感しようという気持ちを持ってくれているのがうれしい。
おじさんたちが「がんばるよー」と返答していたのがよかったなあ。


しかしながら。
元春にはまったく責任はない話だけど、国際フォーラムホールA、相変わらず音響が悪い……。他のホール(BとかCとか)がどうなのかは知らない。ホールAしか行ったことがないから。が、変に反響してしまって聞き取りづらいことこの上ない。ぼわーんとしてるんだもん。
元春といえば渋谷公会堂なのだけど、今改装中で使えないから国際フォーラムになっちゃったのかなあ。
なんか、THE HOBO KING BANDのせっかくのソリッドな音が生かされていないような感じだった。