晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

本の収納について考える

わが家は結婚して6年半になるが、その間ずっと悩んでいるのが(いやマジで6年半ずっと悩みつづけているのだが)本の収納について、である。
うちの旦那さんは蔵書が多い。結婚前に「『ぴあ』は創刊号から全部そろっているから買いつづけなければならない」というので言い合いになったことがあるが(今はもうほとんど買ってません)、それはともかくとしてとにかくわが家は雑誌・書籍の類が多い。
彼も本を増やさない努力はしていて、新刊は図書館で借りるなどめったやたらに本を買ってくるというわけではもともとないのだけど、編集者という仕事上どうしても蔵書は多くなってしまうのだ。


旦那さんのことだけをとやかく言えないのは私も蔵書が多いことだ(笑)。だいたい、独身時代、私の家には本棚が3本あった。2mくらいの背の高いのが1本と、1m20くらいの高さの3連棚が2本。それでも入りきらず、雑誌類は床に積んでいた。
結婚するときに、共通して持っていた本(香港映画や中華芸能系の本)はかなりだぶっていたので、それは「中華モノフリーマーケット」で売った。が、それは焼け石に水だった。志向は確かに似ている部分があるが、趣味がすべて同じというわけではないので蔵書の分野が異なるのだ。文系夫婦の宿命なのだろうか?


蔵書が居住空間をかなり圧迫していて、この何年かの間に何度か少し処分したこともあるのだが、いよいよもって生活に支障をきたし始めている。結婚したときは30代だった私たちも、もうひとつ上の大台に載ってしまった。体の機敏さもなくなりはじめていて、本をよけながら生活するのはかなり不便になっているのだ。


前置きが長くなったが(笑)、そんなわけで本の収納についてはいつも頭にこびりついていて離れない悩みになっている。
しかし、考えてみれば本をたくさん持っている人はうちだけではないと思う。大学の先生などはもっとすごいのでは?この世には本好きの方はごまんといて、「本の雑誌」なんか読んでいるとみんな収納に苦労しているような印象なんだけど、どうやってみなさん本を収納しているのでしょうか。


ぐーぐるで検索してみると、家を建てるときに本の収納場所を確保した話とか、リフォームの時の話が多いですね。いや、今、ありものの家でどうやって収納するのかが知りたいんだよな。あ、あと「本が増えないようにする」という正論(笑)も今回はパス。もちろん蔵書を見直せば「これいらない」とかそういうのも出てきてブックオフなりなんなりで売れると思うけど、それをやるためのスペースを作るところから始めなければならない、というレベルです(笑)。
アウトドア用のコンテナに本を収納して、ベランダに置いておく装丁家の話などもありますが、それじゃおいつかないなあ。
結婚する時、丸善がバーゲン価格で売っていた「図書館仕様の本棚」というのを3本(幅1m80くらいあるやつ)を入れてもあふれているので。


そうすると結局は自分で自分にいちばん合っている本棚を作ろう、という話になってしまうようで、清く正しい本棚の作り方(西町「頑固堂」書店の下のほうにあります)みたいに本棚の作り方を微に入り細に入り紹介されると、「……やっぱ作ろうかな」とか思ってしまう自分がいたりする。
そういえば、喜国雅彦の「本棚探偵の冒険」で自分の持っている本の大きさにあわせて本棚を作る話があって、そのときもやっぱり本棚を作りたくなったような記憶がある……。(喜国さんの本棚はこちらで見られます)


さらにいろいろ見ていたら、すごいページを発見。
ここまでやるかー。


移動型書架製作日記(http://doga.jp/~taka2/bookshelf/)では、図書館のようにレールの上をスライドする本棚を自作。すげ。そして段ボールの山が解消。
美観は損なっていますが、確かにこれはすごいアイデアだ……。


結局喜国さん方式がいちばんいいのかなー。幅の広い棚だとたわんでしまうので、幅狭めのものを数多く作っていくのがいいとのことですが。う〜む。