晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

今日のBGM。

4月27日の日記に書いた、千里くんの「Sloppy Joe III」が本日は回転中。いや、先月には買ってたんだけど、封を切っていませんでした。
「Sloppy Joe」シリーズも3枚目、よくあるベスト盤ではないおもしろい選曲。

Sloppy JoeIII

1. 未来乗車券
2. 今日はこんな感じ
3. DOG'S LIFE
4. サヴォタージュ
5. ゲームオーバー
6. A DAY
7. 年上の彼氏によろしく
8. 都合いい友達
9. 舞子VILLA Beach
10. WE ARE TRAVELLIN' BAND
11. ジェシオ’S BAR
12. 今日のきみに贈る歌
13. 本降りになったら
14. 母の手
15. Let it be, SWEET(Album Version)
16. JANUARY
17. 夏渡し
18. 砂の城

んー。
千里くんを聞き始めたのは大学生の頃からで(初めて買ったのはなぜか2枚目の『PLEASURE』だった……LPで)、大学時代、下宿の壁に『未成年』のポスターを貼っていたっけ。You cannot make an omelet without eggs.
大学を卒業して東京に出てきた時、千里くんもやっぱり同じように活動の中心を東京に移したのかな。その頃の曲は自分の心境にものすごくシンクロしていて、彼の音楽にはずいぶん支えられた。その頃のアルバムに入っている曲が今回の『Sloppy Joe III』には多く入っていて、すごく懐かしい。
OLYMPIC』、『1234』、『redmonkey yellowfish』、『APOLLO』、そして『HOMME』の辺り。
特に、『1234』は夢だけで東京に出てきたけど貧乏で生活に負けそうになる当時の毎日を(いや、本当に半端なく貧乏だった、あの頃)支えてくれた1枚だ。大げさでなく。
『1234』からは「サヴォタージュ」「ジェシオ's Bar」が収録されています。「サヴォタージュ」は特に心に添ってくれた歌だった。千里くん自身も「ネオ・ウィング」というサイトのインタビュー(http://www.neowing.co.jp/music/essentials/senri_oe)でこう言っている。

――今回、例えば票数で選べばまだ楽だったかもしれないですけど、頂いたリクエストによってというところで迷うところはありますよね。

大江:うん、ありますね。後はやっぱり今おっしゃったように、コンサートとかで歌ってるから自分の中でシングルのつもりでいたら全然シングルで出てなくて(笑)、アルバムの中ですり抜けるように愛されてきてるっていう曲が、「あっ、そうか、今ここに入るべくして待ってたんだな」っていうような、「サヴォタージュ」なんかまさにそういうふうな感じだと思うんですけど、もし僕がこれを最終的に選んだことでそういう気持ちでハッとしてくれると良いなって思って選んだんですよね。

――えぇ、まさに(笑)。

大江:まさに、キャッチ!みたいな(笑)。

――それで家に帰って古いアルバムまで聴いてしまったりして(笑)、個人的には「渚のONE‐SIDE SUMMER」も入れてほしかったですね。

大江:それはね悩みましたね、そこら辺ね。

――入れてほしかったですねー。(笑)

大江:そうですねー(笑)、じゃあ、次に(笑)。

(一同笑)

――じゃあ、熱いリクエストを書かないとダメですね、揺り動かすような(笑)。

大江:うん、ほんとに一言でもそうなんですけど、今回頂いたリクエストを読んでてすごく熱くなりましたね。
僕の音楽と10代の時に出会って、どこか心の風景の中でその音楽が常に流れてて、月日っていうのは僕にも経ってるように、同じように経っているんですけど、でも変わってない部分っていうのを僕は頂いたメールを読んでて発見しましたね。

「サヴォタージュ」っていう曲を僕は選んだっていうのもそうだと思うんだけど、あの頃は「誰とでもいい 話がしたい」「あんな町は何処にでもある 妹の文字コーヒー滲む」って、何か強がってる自分もいるんだけど、でも東京に出て来てこの街に埋もれたくないって、この街で俺は何者かになるんだっていうような、そういうエネルギーをどこにぶつけたら良いんだっていう、傷つけながらでも叫び続けてるような感じで。

でも今だにライブで歌うし、今もそういう気持ちはあるし、うん、そうだな、何も羊の仮面を被って大人になって行く必要はなくて、自分の中のそういう変わらない気持ちっていうのを、新しいアルバムでも「サヴォタージュ」の主人公の46歳を書けば良いんだなっていうようなことを思いながらメッセージを読んでましたね。

46歳か、千里くんも。
……じゃなくて。えーとだからつまり、あの頃私は勝手に千里くんと戦友のような気持ちになっていたと。そういうことが書きたかったんだ、思い出した(笑)
このCDにはブックレットが入っていて、リクエストした人のメールとそれに対する千里くんの返事、というのがあるのですが、音楽のもつ力というかパワーというか作用というか、そういうものを考えさせられます。