晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

「駅弁ひとり旅」(1)

最近こそ帰省は飛行機になったが、新幹線で帰っていた頃は乗車前に駅弁とビールを買うのが楽しみだった。
うちは旦那さんも旦那さんのお母さんも駅弁大好きである。
旦那さんは、どこの駅弁がうまいとか何が入っているとか、よく知っている。
ので、本屋で見かけたこのマンガ、きっと気に入るであろうと思って買ってきた。


駅弁ひとり旅 1 (アクションコミックス)


このマンガ、まず始まりがブルートレインなのだ。
私は鉄子ではないけど、ブルートレインは懐かしい思い出だ。
まず、私が小学生の頃まで住んでいた家は真裏に(田んぼ一枚はさんで)山陽本線が走っていて、朝学校に行くのに家を出るとブルートレインが走るのに毎日出会っていた。踏切のところで待っていると、中から外を見ているお客さんと目があったりして。
大学受験で東京に行ったときも帰りはブルートレインだった(ちなみに、行きは新幹線だった。名古屋から乗ってきた韓国人ビジネスマンのおじさまと日韓大学受験談義で盛り上がった)。同じコンパートメントに乗っていた、東京の会社に就職が決まって会社の健康診断を受けに行った、という大学生のお兄さんに食堂車でコーヒーをおごってもらった。
大学時代、1年に一度は東京に出て行く用事があり、その時もたいてい行きか帰りのどちらかはブルートレインだったし、卒業後、東京から帰省する時にも何度か使った。


ブルートレインの中には「生活の時間」が流れている。新幹線にはそれがない。そこがいちばん大きな違いだ。
食堂車の営業が終わる時間、照明が暗くなる時間、アナウンスが終了する時間、真っ暗な中ひたすら走る列車。おや?と思うような夜中に列車が止まる気配で目を覚まし、窓の外を見ると寝静まった駅にそーっと停車している列車。朝の光、アナウンス、駅弁の車内販売……。
そういう時間をひとつひとつ味わっていくのがブルートレインの醍醐味である。
はやぶさ」「さくら」「あさかぜ」……みんななくなってしまった。「富士」はぎりぎり残っているらしい。まだあるうちに乗りに行こうかなー。


あ、駅弁の話だった(笑)
この1巻は、九州の駅弁勢揃いの巻、です。でもその前に、徳山駅のあなご弁当と下関駅のデラックスふくずしがあるんですけどね。
これ、カラーで見ちゃったら絶対旅心ついちゃうな。