晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

東京国際映画祭第7日「私たちがまた恋におちる前に」「四大天王」「おばさんのポストモダン生活」

「四大天王」は昼間にしかやってくれないので、しょうがなく午後半休。映画館の外でパン・ホーチョンが香港のテレビ番組の取材を受けているところに遭遇。


■「私たちがまた恋に落ちる前に」(マレーシア、100分)


延々モノクロで、無機質な演技の連続で一瞬気を失うが、それでも話の筋はちゃんとわかった(笑)。映画祭ホームページの写真画像はカラーだったので、モノクロ画面に違和感もあったが、監督の意図であることは理解。
ある男性の妻が失踪して一ヶ月。休暇をとった彼の元に、彼女の同僚であり、二人の結婚前からずっと関係を続けていたという男性が現れる。彼女との関係を話しているうちに妙な友情(?)が二人の間に生まれ、やがて二人で彼女を捜し始めるのだが……。
終了後のティーチインは、主人公の一人、愛人役を演じたピート・テオが登場。彼はこの「私たちがまた恋に落ちる前に」の他にも「Rain Dogs」にも出演し、またヤスミン・アハマド監督の「ガブラ」の音楽も担当しているということで、ティーチインや舞台挨拶に頻繁に登場しているそうで、映画祭事務局では最多登板だろうと言われているらしい(笑)。ジェームズ・リーの偏屈ぶりをおもしろおかしく話してくれて、笑えるティーチインでした。


■四大天王@16:50


香港芸能界をまるごとどっきりカメラにひっかけた映画。ボーイズバンド「ALIVE」の誕生から終焉までをドキュメンタリーのように撮影した作品。ダニエル・ウーが「フィクションとノンフィクションが入り交じって境界が曖昧になって」と言っていたが、どこまでが本当でどこからが嘘なのかさっぱりわからない。途中に、張學友、カレン・モクニコラス・ツェー、元Beyondのポール、張震獄、キャンディ・ロー、ミリアム・ヨンなどなどのインタビューを交えていくのが、いかにも香港芸能界の真実を表しているようで、でも実はそういう風に取れる部分しか出していないようでもあったり。
個人的には、張震獄が「忘情水」を歌うところが受けた。なかなか画面では観られないだろう。


■おばさんのポストモダン生活@19:20


いやあ。スーチン・ガオワの主演作なんだけど、チョウ・ユンファがよかったなあ。本当に久しぶりに、いいかげんな、チャラいユンファを観ました。昔はこういうカルい役をよくやってたよね。いや、よかったわー。何がよかったって、アパートの廊下をコートを羽織ってカツカツカツと歩いて去っていく後ろ姿!チョウ・ユンファはやっぱりかっこいい。