晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

「練習曲」

“単車環島日誌”という副題がついている映画。監督は陳懷恩。Yahoo!台湾での紹介によれば、「坊やの人形」(1983)から映画界に入ったとのことで、長く侯孝賢映画に携わった人のようです。
http://www.wretch.cc/blog/EtudeBike
http://tw.movie.yahoo.com/movieinfo_main.html/id=2224
7/7、西門町、西門大戯院にて。1時間48分。
練習曲


自転車で台湾一周をする青年の話、と言われるとどうも去年観た「単車上路」を思い出していやな予感がしたりするのですが、えー、台湾には悪い人はいない、というような映画でした。でもそれも嘘くさくないというか、信じてもいいかなという感じ。
東海岸の美しさは例えようもなく。そして、本当にあんな景色なんだよなー、と思うと旅心がかき立てられるのですが。


あまり台詞が多い映画ではありませんが、主人公の青年が耳が不自由(補聴器をつける生活)で、そのため口数は多くないのだけどもそれがゆえに台詞が重要な意味を持っている気がする。そういう意味ではなんとなくしかわかっていない気がするのであまり内容については触れないことにします。


青年が旅の途中で彰化にある祖父母の家に立ち寄るのですが、そこで自分が耳が不自由なことについて、祖父母がどう心を痛めていたかを知って彼の雰囲気が変わったシーンは象徴的でした。
弾けないギターをなぜかついで旅をしていたのか。そもそもなぜ台湾一周をしようと思い立ったのかは、もう一度観てみてから考えたいと思います。
東京国際映画祭でやってくれるかしらん。