范冰冰主演「蘋果」上映禁止
年末最後のAERAの特集「中国動かす100人」を読んで、政治的なことに触れなければ中国にもちょっとは表現の自由が出てきたのかなあ、なんて思っていたのですが、それは甘っちょろい考えだった。
<上映禁止>“わいせつ”映画「蘋果」、主演のファン・ビンビンらには思想教育も!!―中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080105-00000001-rcdc-cn
Record Chinaはとんでもニュースが多いし、内容的にもあおりっぽいのでネット上で検索してみたところ、人民網でも報じられていました。
《苹果》涉嫌传播色情内容 遭广电总局全面禁映
http://pic.people.com.cn/GB/1099/6735311.html
当局が出した通知、《广电总局关于处理影片<苹果>违规问题的情况通报》の原文なるものも上記記事には掲載されていました。
中国映画の規制の厳しさは昨日今日のことではないし、作品自体を見ていないのでその正当性はわからないですが、
リー・ユイ(李玉)監督や主演のファン・ビンビン(范冰冰)、レオン・カーフェイ(梁家輝)らには徹底した批判と教育が行われるとのこと。
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对参与该片拍摄的制片人、导演及相关演员,则进行严肃的批评教育,并要求其作出深刻检查。
「徹底した批判と教育」。
中国で批判というとどうしても文革の頃を思い出してしまうわけですが……梁家輝さんにもその批判と教育とやらをやるんでしょうか。まあ、確かに香港だって今や中華人民共和国なわけですし、梁家輝さんも中国公民なんでしょうけど。
想像するに、カットするシーンをめぐって当局と制作側の間で揉めたあげく、業を煮やしてベルリン国際映画祭に出品しちゃった、と。で、当局はメンツをつぶされた格好になってしまったんじゃないですかね?想像ですけど。
《追記》
共同通信からもこの件配信されていました。
国際映画祭参加で処分 中国、未検閲を理由に
http://www.47news.jp/CN/200801/CN2008010501000422.html
指摘されたところをカットした、いわば「お墨付き版」とは違うノーカット版を出品しちゃったことがアウト、ってことなんすかね?