晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

土の匂い@霞が関

私の勤務先は東京のど真ん中にあるのだけど、ささやかな自然が残っている。昼間は人通りの多いオフィス街だが、夜になると何だか静か。去年だったか、秋の夜8時頃に会議してたら、鈴虫の大合唱が聞こえてきた。どこだ、ここ。
さて、そんなオフィスまでは霞が関から一駅歩くのが、毎朝の日課。ウォーキング代わりに、と言う意味もあるけど、最寄り駅の改札が混雑するのが嫌なのと、単に桜田通りを歩くのが気持ちいいのも理由かもしれない。
経産省の角のエレベーターから地上に出ると、国会議事堂の三角屋根が目に入る。晴れた朝は、白い大理石と青空のコントラストが美しい。その角を虎ノ門方向に曲がるのだけど、経産省のその一体はちょっとした森のようだ。実際には森と言うには木が少ないんだけど(当然)、何だか鬱蒼とした感じがあるのだ。
背の高い木々の足元は草に覆われている。ツツジなどの植栽やツタも這っているが、その隙をヒメジョオンやらホトケノザやらオオイヌノフグリやら、懐かしい野の草が埋めていて、好き勝手に生えているっぽいところが、まさに森。
夜露がたっぷりおりたり、雨の降った翌朝は、エレベーターの扉が開くと土の匂いがする。初めてそれを体験した時は、胸が締め付けられるように懐かしかった。
住んでいる家の周辺も神社やお寺が多いから自然は残っているほうだけど、土の匂いはしない。と思う。だから本当に土の匂いをかぐのは久しぶりだった。今日もエレベーターから出ると、木洩れ日がまぶしかった。霞ヶ関の森の木の下をくぐって出勤するのは気持ちいい。ちょっとしたぜいたく。
追記■今週の財務省文部科学省の屋上には、日の丸の隣で鯉のぼりの一家が泳いでいました(他の省庁は……わかんない)。文科省は3人(?)家族でしたが、財務省は4人家族。鯉は4匹泳いでいました。日本の家族状況を正確に表す文科省と、少子高齢化社会脱出→税収増加を願う財務省、なのか?(笑)来週はもうしまわれちゃってるかもしれませんね。