晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

「レッド・クリフ」

さて、最後は本日初日の「レッド・クリフ」。映画の日で料金が1,000円なのをいいことに3本目。
22:40〜25:25という上映スケジュールのレイトショーだったが、新宿ピカデリーはスクリーン1(580席)で6〜7割は入っていたと思う。さすが3連休ってとこか。


本編145分、という、普段だったら「そんな長いのは観ない!」というような上映時間だったが、長さは感じなかった。ものすごい勢いで要素をてんこ盛りにしていくので、飽きてる暇がない(笑)。
ぐいぐい引き込むように話が展開していって、よっしゃいよいよ赤壁の戦い!というところで「Part IIへ続く!」。えーーーーっ!と思わず声を上げてしまった。続編は2009年4月公開予定。半年も先ですかあ〜?そいつは厳しいなあ。


正統派の三国志好きの人には点は辛いかもしれないが、エンタテインメントとして観ればそれはそれでよいのではないだろうか。そもそも、チャイニーズだからって三国志をちゃんと読んでいるかというと読んでいないみたいだし。梁朝偉*1もそう言っていた。
コーエーのゲーム「真・三国無双」シリーズをやっている人なら、「無双かよっ」とつっこみを入れたいシーン満載。なぜ画面下部に無双ゲージのインジケータが出ないのか(笑)。Youtubeでいろいろ観てたら、同じようなことを考えている台湾人がいて、無双シリーズとの比較をしていました。


出演者についてはいろいろ感じることはありますが……総じて、ちゃんと役にはまっていた人が多かったかと。小喬役の林志玲については台湾方面では「花瓶」などとひどい言われようでしたけど、まあそう言われるのもわかるかなあ。大スクリーンで観てもあれだけ美しいのはさすがですし、小喬は確かに絶世の美女じゃないといけないので、その点はまあいいし、Part Iではそんなに出番もなかったのでいいけど、Part IIはかなりキーになる役柄のはずなので、ちょっと心配。表情のバリエーションのなさが気になりました。10年前にマギー・チャンで観たかったなあ……とか思っちゃった。
トニーが貫禄のある役で、ちょっと見直してしまった。そして、当初この役を周潤發で、とジョン・ウーが思っていたというのもなんとなくうなずけましたが、でも今の周潤發がこれをやっちゃうと、全体のバランスが取れなくなっちゃうと思うんで、今回のトニーで当たり、です。


一つ気になるのが、字幕翻訳。
中華物を戸田奈津子字幕で観ることについて、ネットでは否定的な意見が強く、また私も「さらばわが愛 覇王別姫」の時に「ちょっと違うんじゃない?」と思った経験もあるのですが、今回も、ちょっと食い足りないところがあったように思います。冒頭の「反射光線の術」はもっと言いようがあったのではないかと。たぶん中文字幕で観ると全然違うんだろうなあという印象があります。
監修はちゃんとつけているようだし大きなはずれはないのかもしれないけど……なんか違和感がある。「グリーン・デスティニー」の時にはなかったんだけどな(ぼそ)。

*1:トニーは出演が決まってから読んだらしい。「実は、映画への出演を引き受けてから読み始めました。読んだら夢中になったのですが、本当に大好きでした」http://eiga.com/movie/53290/special/3