晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

台湾國立自然科学博物館

以前から行きたいと思っていた、台中にある國立自然科学博物館。今日は高雄から台北に移動する途中で、立ち寄ってみました。
ガイドブックで見て広そうだなあとは思っていたのだけど、とても全部見て回れる広さではありません……。3分の1強くらいかなあ、今回見られたのは。台湾で購入したガイドブック「中台湾・南台湾 博物館完全導覧」によると所要時間4時間だそうですが、無理です。絶対に。
大きく分けて、「生命科学廳」「中國科学廳」「地球科学廳」「科学中心」「植物園」とありますが、今回は「生命科学廳」と「中國科学廳」しか見られませんでした…あ、科学中心も駆け足で見たか。


生命科学廳」では恐竜の骨格標本を。それよりも隣に復元した恐竜が動く展示があって、それが妙にリアルで意外な迫力。それから澎湖海溝から出土したという古代象の化石。これは結構な迫力。澎湖島ではなく海溝(澎湖島と台湾の間らしい)からというのがどういう経緯で発見されたのか知りたいけど、牙がすっごく長い堂々たる象でした。


「中國科学廳」はいくつかのパートに分かれていますが、中でも「中國人的心霊生活」と「中國的科學與技術」のコーナーは興味深かったです。「中國的科學與技術」では北宋の頃にあったという「水運儀像臺」を実物大で再現していたり、指南車の実物や地動儀(地震計)の実物もあって、高校時代に世界史の図録で見たなー、というようなものがいっぱいありました。「中國人的心霊生活」は太極とか陰陽五行説とは何かという展示があって、それまで適当に知っていた私の知識のいい加減さがよくわかりました(^-^;)。大学時代の専攻は国文学だったのですが、本当はこの辺の知識があった方が源氏物語なんかも全然理解が違っておもしろいんだよなー。国文学科で平安文学をやる前にはこういう知識を入れておいた方がいいんじゃないだろか。


それから、台湾の民間信仰……というか、廟のいろいろについて。今までも台湾各地で廟を見ていたけど、全然意味がわかってなかった!「城隍」とか「土地公」の意味が初めて分かりました。目からうろこ〜。いや、勉強になった。


結局11時半頃に入って、17時の閉館までいてしまった。いや、もちろん途中で館内でお昼も食べたりしたんだけど。はまりましたわ。
博物館って一人で来ると、よくわからない展示物も「ふーん」って流してしまいがちなんだけど、今回は旦那さんがあれこれと開設してくれたのでよけいにはまってしまった気がする。
見渡してみると、意外とカップルが多く、そしてその大部分は彼氏の方が熱心に彼女に展示物について説明してあげていました。台中の男性は蘊蓄もちが多いのかしら(笑)


小学校の集団学習みたいな子たちも結構いました。いいなあ、台中の小学生。こういうのが小さいときに見られるのって幸せだぞー。
あと、入り口の切符もぎは台中師範大学(?)の学生さんたちでした。まだ大学入って間もない感じじゃないかなーってかわいさでした。