晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

帰省の理由

こんな変な時期にわざわざ1泊2日で帰ったのは、親が入院したから。
とはいえ、私が今日病院に行ったら「外泊する〜」ってところだったんだけど(笑)。


母の病気はこの先おそらく完治はしない。かといって、すぐに命に関わってどうこうというものでもない。今のところ。だから、病気についての正しい情報を得て、うまくつきあっていく必要がある。
だけど、それが難しい。自分が病気になったときも思ったけど、どうして自分の身体のことなのに、他人(=お医者様とか看護士さん)の方が詳しいんだろう。自分がどういう状態で、そのためにどんな薬を投与されていて、それがどういう風に効くのかとか、なかなか理解できないのがもどかしい。
今回も母は最初、病状についてお医者さんからひとりで聞いてしまい、近くに住んでいる妹が後から詳しく聞こうとしても母はよくわかっていなかったらしい。おかーさーん、自分の身体のことをそんなにお医者さんにお任せしちゃだめだよー!


そうはいっても、薬の名前とか並べられてもわからん、と思ってしまうのだろう。妹には「とにかく、薬の名前はよく聞いておいて」とお願いをして、こっちはこっちでネットや本で調べまくる。前回は3年前に手術をしたのだけど、その時は姉妹揃ってネットで勉強しまくって、手術前も手術後も先生を質問攻めにした。そのせいか、後から、
「後遺症についてとか詳しく教えてください。聞いておかないと後で姉に言われるんで」
「……お姉さん、ずいぶん詳しかったですけど、医療関係者ですか」
「いえ、ただの会社員です」
という会話がなされたらしい(笑)。でも、そう思ってもらえれば、先生もいろいろとお話をしてくれる。


結局、患者の側も「おまかせ〜」みたいになっちゃいけないんじゃないかと思う。医師の側だってそういう患者さんに徹底して教育するのはむずかしいだろう。うちの母親は、薬の名前を聞いているのに後で聞くと「なんだっけ?」とかいう状態だけど、それなら私たち家族が頑張るまでだ。
でも、思う。専門教育機関以外に、自分の身体について教えてくれる教育機関はないのだろうか。たしかに、学校時代、保健体育の授業はあった。でも、今、からだが少しずつ老いに向かって進み始めた今こそ、人間のからだについて知りたいと思う。どうすれば、からだに負担をかけずにうまく生活ができるのか、病気になりにくい生活はどうすればいいのか、病気になったりけがをしたりしたときは、どんな症状にどんな薬が効くのか。そういうことを今こそ知りたいのに。


そんなことを考えた帰省でした。