晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

「水没の前に(淹没)」

中国の、三峡ダムの完成により、水に沈んでしまう奉節という町の数年を追ったドキュメンタリー。
いやー、最近のとりすました北京やら上海やらを中国だと思ってはいかんです。
久しぶりに、たくましい中国人を見た。


よーするに、誰も移転なんかしたくないわけだ。
いろいろ理由をつけて、できるだけ引っ越しは先に延ばしてしまいたい。めんどくさいし。
で、引っ越しするなら、できるだけ多く金をゲットしたい。そのためなら口八丁手八丁。


という映画でした。強引に要約すると。
やー、ドキュメンタリー作家ってすごいと思った。カメラの前なのに、公開される映画だってわかってるのに、登場人物のみなさん、赤裸々すぎ(笑)。
二重帳簿を作ろうと言い出すプロテスタント教会の主任あり、
相手が誰であれ、俺は絶対に仕返しをする!と叫ぶ牧師の息子あり、
「立ち退きは〜、全人代で可決済み〜、じゃ、俺たち追い出せばぁ〜?」と立ち退き勧告にやってきた役人に向かってうそぶく居座り住人あり。
たくましい!たくましすぎる(笑)。


しかし、この奉節の町も、すでに水没してしまったのだそうです。
三峡ダムって本当にやっちゃってよかったのかねえ。すぐに土砂が詰まって大変になりそうな気がするんだけどなあ。