キャラメルボックス「雨と夢のあとに」@サンシャイン劇場
ソワレ。10列目。
柳美里原作の、キャラメル得意の(?)ゴースト・ファンタジー。
主役は今回、本当の子役、福田麻由子ちゃん。細い!華奢!子役じゃないとできない芝居でした。小柄な大人だと成り立たない。岡田達也が本当に父親に見える。これまでも彼は父親役をやったことはあるけど、リアルに父親に見えた。すごい。
お父さんが好きだという気持ちがあふれていて、客席号泣状態。いやはや恐れ入りました……。
この話、ただの父と娘の絆の話じゃないんじゃないかな。ある意味、ラブストーリーだと思いました。あ、別にロリコンとかそういう変な趣味じゃなくてね。
今回の楽しみは久々の客演・久松さんと、楠見薫嬢。キャラメルボックスに楠見薫!どんな違和感あるかと思っていましたが、意外とおっけー。というか、それはたぶん久松との夫婦役だったから?夫・久松、妻・楠見、そして息子・はたぼん。いいなあ、こういう両親だったら毎日楽しくて!
おかたつのお父さんは久しぶりに「じいさん」な篠田くん。ああ、篠田のじいさん演技は本当に安心して見られるなあ……ちょっと頑固なじいさんをやらせたら日本一かもしれない。
今、実際に12歳の役者がやるからこその味のある芝居でした。
来年同じメンバーでやってもきっと違うものになってしまうでしょう。今年だからこそ見る意味がある。まだチケットはあるようです、ぜひ。