東京国際映画祭第4日「父子」
パトリック・タム(譚家明)の久々の監督作品。1988年以来、16年ぶりくらいらしい。主演は郭富城。
上映前に、監督と、そして許茹藝!ヴァレン・シューというよりは、「ゆでげい」と呼んでいたりするのだが。他の映画ではB列だのC列だの首が痛くなる席なのに、なぜか今日はL列。ぶー。遠目に見てもゆでげいちゃんは細い、きゃしゃな女性でしたが、映画の中ではAuntieなのでした。本人に会わずに映画を観ると、いやーすっかりおばちゃんになって。と思ってしまったかもしれない。
監督にとっても久しぶりの作品ということで、思い入れのある作品のようでした。この間マレーシアで映画を教えていて、この作品の脚本はその学生たちに出した課題の一つだったらしく、何度も練り直して第五稿までいったそうです。
なのだけども、前半しばしば音が出なくなるアクシデントあり。無音の時もあったし、細く音が聞こえている時もあった。アンプにしっかりとケーブルがささってなくて、接触不良みたいなかんじだった。あれ、ちゃんと監督にお詫びしたのかなあ。監督は最後まで映画を観ていったのだけど。本当ならたぶん抗議する人が出て大騒ぎになっていたと思うのだけど、なにせ終わったのが午前0時25分。抗議してる間に家に帰れなくなってしまうので、みんな足早に去っていっていましたが……。今のところ、映画祭ホームページに動きなしですね。
そんなことはありましたが、映画そのものは骨太の、しっかりとした作品でした。飽きなかったし。ただし、明るい題材ではないので、寝る前に観る映画としては重かったけども。
アーロンが好演してたと思います。とにかくダメなお父さん、人としてもうダメダメな中年男。ちょっと前だったら梁家輝がやっていたんじゃないかと思うような役だったなあ。まだもう一回上映があるので、あまり詳しくは書かないことにしますが(映画祭が終わったら書き足すかも)。