晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

迪化街

これまでに何度も台北には来ているのに、なぜかここは行ったことがなかったのだった。迪化街。あまりにも観光ガイドに取り上げられているせいだろうか?


南京東路から棕9のバスで圓環まで行き、そこから南京西路を歩く。このあたりは昔の町並みがまだいろいろと残っているみたいで、路地を除くと少し前の時代の建物が多い。どの国に行ってもそういう通りを見るのが好きだ。
写真を撮りながらてっくりてっくり歩いていき、目的の迪化街へ。……あー、老街だー。
通りの入り口にある店で、蝦捲飯(その名前のとおり、ご飯の上に蝦捲がのっている。65元)を食べて腹ごしらえし、町を歩く。ここはまだ亭仔脚が残っている。新築のビルでもきれいなアーチ型の亭仔脚があった。レンガ造りじゃなくてグレーでしたけど。雨の多い地帯には必要なんだなあと思う。


北上して歩くと食品材料の問屋が多くなってきた。何十年前の看板だ?と思わせるようなものも残っている。 ただ、今日は暑くて歩いているとしんどい。4時から映画を見る予定だったので、じゃちょっと移動しようか、ということになり、へたっている私を旦那さんが民生西路にある「波麗路」というレストランに連れて行ってくれた。


日本時代に開業の老店らしい。1934年というから、昭和9年だ。それは古い。
古いけれど、なかはすっきりしたモダンなデザイン。レストランではあるが、お茶もできる。コーヒーと、ちょっと甘いものを口にしたかったのでプリンアラモードを注文した。


しばらくして、コーヒーがやってきた。コーヒーはその場でポットから入れてくれます。きっちり二人分、まるで計ったように入りきってサービスされました。台北ではシアトル系のコーヒー屋さんばかりに行ってしまうのですが、これはすごく正しい喫茶店のコーヒーでした。香りがいい。
その後、プリンアラモード、フルーツてんこ盛りでやってきたので、一瞬フルーツサンデーと間違えられたかと思いましたが、てんこ盛りのフルーツの下にプリンが隠れていました。牛乳と卵の風味の高い、甘すぎないプリン。カラメルの部分のほんのりした苦さがいい。ちゃんと二人分のスプーンとフォークが添えられているのもいい感じ。
1時間くらいまったりとすごしました。コーヒーがなくなるまで私は旅の記録をノートにつけたり、旦那さんは仕事をしたり。BGMがなぜか25年前くらいの洋楽で、高校時代に学校帰りに喫茶店に寄った時みたいな気分になってしまった。


本当は洋食屋さんとのことなので、こんどはそちらも試してみようかと思います。
同じ通りに二号店(?)もあるようで、そちらの雰囲気はわかりませんが、本店はよかったなあ。気に入ってしまった。