晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

「ゴー!ゴー!Gボーイズ」@スパイラルホール

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2007での上映。
原題「GO GO G-Boys/當我們同在一起」、2006年、上映時間1時間20分。


うちの旦那さんが言っていたとおり、ある種「加油!好男儿」な話でした。でも潜入捜査は別に「無間道」じゃなかったぞ。でも、「無間道」ネタは受けてましたけど。
さまざまな理由からゲイボーイ・コンテストに参加する7人の話。
ショッピング依存症(だよねえ、あれ)の彼女のせいでいつも金欠の阿弘、彼女の借金1千万元のためにゲイボーイ・コンテストに出場することになる。ゲイじゃないってばれたらどうしよう、と不安がる彼を「大丈夫だよ。俺も一緒に出るから」と励ます親友の阿信。その他に、父親との息苦しい生活から抜け出したくて台北に憧れるヨンロンや、ゲイボーイ・コンテストを脅迫する犯人を検挙する為に潜入捜査で参加するジェイなどなど。


前半はちょっととっ散らかった印象。で、誰が主人公なのよ?と視点が定まらず、気持ちが離れかけたところで、主人公二人(阿弘と阿信)の恋愛にテーマが絞られはじめてからおもしろくなった。
主人公たちだけでなく、脇で登場する人たちもチャーミングな人が多し。田舎から出てきたヨンロンのパパや、コンテストの司会者でもあり、主催者でもあるらしい男性などなど。


阿信が自分の気持ちをカラオケで歌うシーンで、光良の「勇氣」が使われていて、今度台湾行ったら買ってこよう。今まで品冠はちょこちょこ聞くことはあっても光良はノーマークでした。


この映画祭は、思わぬ中華圏映画を拾って持ってきてくれるので、とてもありがたい。これまでも「藍宇」とか「東宮西宮」とか「美少年の恋」などなどを上演してくれていました。「東宮西宮」は、この映画祭で観たんじゃなかったかな。昨年は「男生女相」の上映もあり、気がついたのが遅くてチケットが手に入れられなかったのですが、中華圏映画において同性愛がどのように扱われてきたかを淡々と描くドキュメンタリーで、なかなか上映の機会もないものなので、こういう作品を拾ってきてくれる姿勢に感謝します。


ところで、映画が始まる前に例の「花蓮の夏」の予告があった。「花蓮の夏」と大きく日本語タイトルが出て、その下にこれまた日本語で「永遠の夏」とあるんですが、それって(笑)。
「永遠の夏」のほうが知名度が高いってことなんだろうなあ。