晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

東京国際映画祭と東京フィルメックス

しばらく日記をさぼっていましたが、途中の出来事をいろいろ埋めて復活しました。


シンガポールと香港での夏休み中に仕事の面でいろいろトラブルが起こっていて、休み明けからフル稼働して、なおかつ家族にもいろいろなことが起き……あっという間に9月が終わったという感じ。
かなりストレスフルな1ヶ月で、特に今週はこのままだと精神的に病んじゃうかもなあ、という雰囲気も漂っていましたが……なんとかつじつま合わせることができて、心を病む前に浮上することができました。ふう。


そんな毎日だったので、映画祭のチケットの調整なども全然考えておらず、ようやく今日じっくりと検討。一応作品と日程だけは考えていたのですが、舞台挨拶とかティーチインの予定などをチェックしました。
エドワード・ヤン監督回顧特集は観るつもりで、ただ「ヤンヤン」は比較的最近観ているし、まあいいか。とソン・ガンホの出る韓国映画を観るつもりだったのですが。
ヤンヤン」にトークショーの予定が。ゲストは、呉念真!!


しょーがないなー、呉先生来るんだったら……と、Googleカレンダーの予定をいそいそと書き換えるワタシ。


呉先生本人からエドワード・ヤンや台湾新電影時代のお話が聞けるチャンスとあらば、そりゃ何があっても馳せ参じます。
ガンボ氏、ごめん。劇場公開したら絶対見に行くから許して(←劇場公開するよね?ね?ね?)。


珍しくTIFFジョニー・トーがかかるのに、平日……(むか)。しかも1回きり(むかむか)。だから年休を取ろうかと(爆)。
どのみち、その日は「海辺の一日」が午後から上映されるので、半休を取ろうと思っていたので、頑張って交渉することとします。


さて、東京フィルメックスでは、ジャ・ジャンクーのドキュメンタリーが一挙上映、これもちょっと楽しみ。今年はわが家で恒例になっていた山形国際ドキュメンタリー映画祭へは行けないので(号泣)。
ところでわが家の夫婦の間では、お互いの予定等の確認にGoogleカレンダーを利用しているのですが、そこに李康生の「ヘルプ・ミー・エロス」が二人で見る予定としてうちの旦那さんが入力しており。
……うーーーーん……。これはちょっと迷っております。


もとはといえばここ数年の蔡明亮の映画にどんどんついていけなくなっていて、「西瓜」のラストが、すいません生理的に受け付けませんでした、という状態のワタシにとって、官方ブログのスチール写真等はさらに過激すぎて、見る前から「無理無理!」という感じなのです。前作「黒眼圏」(劇場公開の時は「黒い瞳のオペラ」)も頑張って、観るには観ましたが……。
「黒眼圏」は観る人をものすごく試すような映画だったように思います。観る側の感性やらイマジネーション喚起力やらいろいろ。観終わった後で、そこにいた人たちとあれこれ話してみて、「え、あれはこういう意味でしょ?」などと言われて、ちょっと軽く打ちのめされたんですよねー。え、ワタシってバカ?って思ってしまって。何年前だったかの東京国際映画祭の時に蔡明亮が観客の質問に対して「あなたも私の映画をご覧になればもっと頭がよくなりますよ」みたいなことを言ったことがありますが、同じように言われているような感じがしたんですよねー。


そんないろいろを思い出しつつ、「ヘルプ・ミー・エロス」ですが、李康生はずっと蔡明亮と一緒に映画を作りつづけて、蔡明亮以上に映像感覚が奔放というかなんというか、うまく言えないんだけど。1作目の「不見」(劇場公開時は「迷子」)を観た時に、だてに蔡明亮と長い間一緒にいたわけじゃなかったんだなあって思ったことを憶えています。ちょっとあの表現力についていく自信がない(笑)。まあ、チケット発売まではまだ1ヶ月以上間があるので、もう少し悩もうかなと思っています。