晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

「風を聴く〜台湾・九份物語」

ユーロスペースにてレイトショー。


九份に住む日本語が達者なおじいさんを語り手に、日本統治時代から今日までの九份について描くドキュメンタリー。
金が発見されることになったきっかけ、金鉱で栄えた街のこと、日本の統治と光復後のこと……などなど。
おじいさんの話す日本語はなぜか文語的な言い回しが多いのが印象的だった。「ことのほか」「とりわけ」「したがって」……。


このドキュメンタリーが製作されたきっかけはこのおじいさんらしい。
もうちょっとこのおじいさんの半生に焦点を当てればもっとおもしろかったんじゃないかなあと思うのだが。


変な話だけど、山形で見た「全景」のドキュメンタリーはすぐれた作品だったんだなあなどと思ってしまった。
題材はいいと思うのだけど、映像と組み合わせのテンポが今ひとつ私にはしっくり来ませんでした。
あと、最後の一青窈の「大家」はいらなかったと思う。あの曲は好きだけど、入れた分だけ冗長になった。