NYLON100℃「わが闇」@本多劇場
年末のナイロンの公演は、クリスマス前になんでこんな暗いテーマを?と思うようなものが多い気がするが、今回も暗め。でも、よかった。
作家の父と精神を病む母を持つ三姉妹の物語。長女の犬山イヌコに思わず気持ちが入り込んでしまいました。長女は10代のうちに父と同じ小説家の道に進んでしまい、それがために父親となんとなしにうまくいかなくなってしまうのだけど、なんかそれはわかる気がして。
同じ家の中に、似たような役割を担う人間がいると、どうしてもぶつかってしまう、と思う。自分の子供の頃を振り返って、母親と自分がそういう関係だったなあと思って。この芝居のラストに犬山イヌコに訪れたような雪解けのような時間が私にも訪れるのだろうか?