月影番外地「物語が、始まる」＠赤坂THEATER RED

高田聖子さんの個人プロデュース「月影十番勝負」は2年前に終了した、と思っていたら続編、というか復活。
脚本・千葉雅子、演出・木野花、出演・高田聖子！
これは、いけます。千葉さんの脚本って好き。なんていうか、勢いがあるというか骨太というか男前というか。女子に対するほめ言葉かどうかわかんないけど。
原作は川上弘美、ということですが、彼女の作品をあまり読んだことのない私。「センセイの鞄」→キョンキョン？聖子さんが？と短絡的なことを考えていたのですが。不思議な不思議な芝居でした。バランスの悪い人間関係が、もっとバランスが悪くなって、一度壊れて、整っていく過程が、あまりあからさまでない感情表現で淡々と進んでいく感じ。
辻修は初めて観た役者さん。某劇団の役者さんが3年前くらいに「動物電気サイコー！」と言っていた気がするのですが、うーむ見ておくべきか動物電気。ゆでたまごをつるん、と剝いた感じの、つるんとしたヒト。ちょっと不思議な存在感。加藤啓は前回の劇団、本谷有希子で頭のヨワいお兄ちゃんの役をやっていた。
ご本人が「当日券まだあります」と言っていらっしゃいましたので、興味のある方はぜひ。