晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

「三国志」@日比谷シャンテシネ

本日は映画の日。昼間は休日出勤していたのですが、シャンテシネで19:35の回の「三国志」を観ました。


三国志はいろんな側面から物語の構築ができると思うんですが、このダニエル・リー版は趙雲が主人公。劇中何度も「常山の趙子龍だ」という台詞が出てくるのですが、趙雲というと大将軍という感じ、趙子龍というともっと身近な人間っぽい感じがします。
で、お父様もおじいさまも三国志の研究家だったというダニエル・リー監督は、かなり大胆な脚色をしているようなのですが。でも、小道具の時代考証はわりとちゃんとしていたらしい(とうちの旦那さんが言っていました)。


趙雲にスポットを当てて一つの物語にするというのはよいと思うのですが、最後にああなってしまう理由がサモ・ハンの個人的な感情、というのがなんだかいまいち納得いかない。たぶん、「争いはなんのために行われるのか」というのがこの映画のテーマの一つだと思うし、また個人のしょうもない感情が大きな不幸を呼んでしまう、というのもありがちなことではあるとも思うんだけど。サモ・ハンはいかにも小物なおっちゃんを好演していたとは思います、が、うーん、なんかしっくり来ない。


ワタクシの敬愛する濮存繒様が久しぶりに映画出演された、というのも今回この映画を観た理由のひとつですが、そんなぷー様の役は裵葛孔明。この孔明さんがなんというかいいかげんというか適当というか、そうそう私のイメージする裵葛孔明はこんな感じだよね!という薄さ加減でした。でも、久しぶりに観たぷー様はちょっと丸くなっていた気がする。
ぷー様ぐらいしか楽しみにしていなかったのですが、于榮光が出ていた!しかもよかった。曹操軍の人だったけど。ああ、やっぱりこういう武とか義とかそういう作品の于榮光はいいなあ。あと、あまり意識していなかったアンディ・オンもよかった。ちょっと要チェック。
パンフレットがあの内容で500円というのは素晴らしい。結構読みでがあります。よくある写真ばっかり載っているパターンではないのが気に入りました。