晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

演劇集団キャラメルボックス「さよならノーチラス号」@紀伊國屋サザンシアター

「さよならノーチラス号」は、私が初めて観たキャラメルボックスだ。


当時まだ結婚していなかった旦那さんにチケットを取ってもらって、サンシャイン劇場で観た初演。なんせ初めてなので、以後、私の中でのキャラメルの基準はこれになる。ノーチラスよりおもしろかったとかおもしろくなかったとか。


それはひょっとしたらすごく高い基準だったのかもしれない。
今にして思えば、主演は西川さんと上川さんと坂口さん(サブリナは脇役ではなーい!)で、脇を固めていたのが近江谷、大内、岡田達也、岡田さつき、そして真柴さん。うーむ。鉄板である。


なんというか、あのテーマ曲「さよならノーチラス号」(名曲!)のイントロはむっちゃテンションが上がるわけですが、オープニングであれがかかって、オープニングのこれまたむっちゃハイテンションなダンスがかっこよくてねー。上川さんやら大内くんといった、バッキバキのダンスマシーンがそろっていたし、えらくかっこよかったのを覚えている。


あのオープニングダンスは役者サイドからするとかなりキツイらしく、今回もダンスレッスンは結構つらかったもよう。そして30秒ほど短くなるとのことだったのでどこが短くなったのかを確認するべく、開演を待つ。


オープニング。タケシの「自由とは何か」から始まる台詞からダンスまでのシーンはまったく変わりなし。で、ダンスは1番が終わって間奏部分があったと思うのだけど、そこがなかったみたい。でもほぼ初演と同じ振り付け。40代であれを踊るのは大変だろうなあ。


この芝居で鍵をにぎるのは、犬のサブリナなのだけども、今回ただ一人、初演と同じ役の坂口さんは、11年前の自分との対決でかなり気が重かったらしい。でも、やっぱりサブリナは可愛かった。台詞がたくさんあるわけじゃないんだけど、わんこなんだよねえ。
10年後ぐらいにまた再演してほしいなー。その時も、サブリナは坂口さんで。


それと。
狂言回し的な役で前田綾ちゃんが出演している。ほぼ舞台に出ずっぱりだったが、この人は台詞のない演技の時にすごく説得力のある芝居をする人なんだなあと改めて思った。ほんのわずかだけれどもそういうシーンがあったのだ。「猫と針」の時もそう思ったけど、前田綾侮るべからず。しゃべってもおもしろいけど、しゃべらないとさらにすごいのだ。


東京は当日券もほとんどありません、な状態だったけど、大阪公演はまだ空きがあるらしい。お時間のある大阪方面の方はぜひ。