晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

佐野元春30周年アニバーサリー前夜祭「アンジェリーナの日」@恵比寿リキッドルーム

初めて佐野元春を聞いたのはたぶん高校生の頃だったと思う。「Back to the street」と「Heartbeat」、「SOMEDAY」はダビングしたテープを繰り返し繰り返し聴いた。でもたぶんその頃は、「他よりちょっと好きなアーティスト」ぐらいの気持ちだったように思う。
で、急に彼がNYに行って、帰ってきたと思ったら「VISITORS」で大ショック。いや、本当にショックを受けた、というか……元春どうしちゃったの?と本気で思った。あのアルバムは平気で20年くらい先取りしていたと思う。今聞いても古さを感じないぐらいだから。マラソンで彼の背中を見ながら後ろを走っていたつもりだったのに、気がついたらその背中がものすごい先のほうにいる感じだった。こっちがスピードをあげても追いつかないんじゃないかと思うくらいに。

あの頃はなかなか聞けなかった「VISITORS」。でもここ数年はよく聴く。「佐野元春のこの1枚」を選べといわれたら、「VISITORS」を選ぶ人は多いんじゃないだろうか。初めてうちの相方とコンサートに行ったのは「Fruits」ツアーだったか。シンプルでソリッドで、かっこよかった「The BARN」ライブ。佐野元春ライブ、というよりも「佐野元春 and The Hobo King Band」ライブ、というにふさわしかった。

そして今年、彼はデビュー30周年を迎える。というわけで行った「アンジェリーナの日」。ライブの様子はいろいろなところで書かれているので、ここでは割愛。私たちのチケットは記者会見に立ち会えるというもので、1時間ちょっとのライブ終了後、休憩をはさんで記者会見を回りから見ている、という感じでスタートした。
司会はクリス・ペプラーだったのだが、いろいろ話している中で「佐野さん、次の30年はどんな30年にしたいですか」という質問をして、「え、次の30年!?」と元春が狼狽したのがおかしかった。あと30年やったら、元春さん、84歳です(爆)。まあ、30年はともかくとして、あと10年はライブをやってほしいなあ。小田さんだって還暦越えてもまだ「Yes-No」とか「さよなら」を歌えるんだから、元春さんならだいじょーぶ!