晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

劇団☆新感線30周年興行/SHINKANSEN☆RX『薔薇とサムライ〜GoemonRock OverDrive』@赤坂ACTシアター

SHINKANSEN☆RX「五右衛門ロック」(http://www.goemon-rock.com/)の続編、と言っていいのだろうか。劇団☆新感線の春公演はSHINKANSEN☆RXだ。「五右衛門ロック」で日本から高飛びした石川五右衛門が、ヨーロッパの海で大暴れだ!な芝居。荒唐無稽な設定ではあるが、そんなことはまったく気にならない楽しさだった。

とにかく、天海祐希がいい!天海祐希座長公演のようだ。天海祐希はかつて「阿修羅城の瞳」で新感線の舞台には出ていたのを観たことがあるが、その時は「さすが宝塚スター、舞台に映える」という感想だった。その時は市川染五郎主演で新橋演舞場での公演だったのだが、染五郎天海祐希はあの演舞場の舞台に抜群に映えていたのだ。
そして今回、地中海(と思われる)を股にかける女海賊なのだが、手足が長い!何を着ても映える!そして歌う!宝塚のようだ(見たことないけど)!美しい……女の目から見ても、いつまでも観ていたいくらい美しかった。劇中、○○○○様のようなコスプレ(ネタバレになるので自粛。っていうか、知らないで観て、おおお!と思っていただきたい)もよかった。っていうか、彼女がかつて○○○○様を演じたことがあるかどうかは知らないのだが。
今回は天海祐希/古田新太のW主演だったが、どちらかというと古田新太天海祐希をうまく盛り立てていたような感じ。この人は一枚看板も張れるけど、こういう、もう一人の主役の抽斗からがんがんいいところを引き出していく、というような役割も抜群にうまいと思う。以前、野田地図の「贋作 罪と罰」を観たときも同じような感想を持った(そのときの相手は松たか子)。

あ、あと今公演では久しぶりに冠くんの歌を聴いた。彼がやっている「The 冠」は聴いたことがないので普段がどうなのかはわかりませんが、岡崎さんの楽曲と冠くんは相性がいいんじゃないかと思う。今回も「メタルマクベス」ほどではなかったけど、活躍していました(「メタルマクベス」は、私的にはRシリーズの中で最高傑作だと思う。脚本よし、役者よし、音楽よし。あのサントラは4年経った今でもしばしば聞くぐらい好きだ!)。岡崎さんの「どこかで聞いたよーな音楽」は今回も素敵☆☆☆ 神田沙也加に歌わせた曲なんて、「……どこまで確信犯なんだ……!」と笑ってしまったほどであった。

なんにせよ、チケットが手に入るならぜひ観ていただきたい! というか、私が観たいよ、もう一回。