晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

劇団、本谷有希子「甘え」@青山円形劇場

午後、「今日の夜、芝居見るんだったな。どこだっけ?」とGoogleカレンダー見たら、本谷有希子だった。
しまった、心構えができてない。


本谷有希子はキツい。写真で見る彼女は、特別に業を背負ったようには見えない若い女性なのだが、なんであんなに露悪的というか、徹底して人間のキツいところを出してくるかなー。
人が、言葉にできないでいる、あるいは自分でも意識しないでいる暗い感情を、明るい舞台の上に赤裸々に出してくる。しかも今回は円形劇場。それを見ている人たちのまんじりともしない固まった視線まで見える。キツいんですよー。
しかも、回を追うごとにキツさが増してきている気がする。前回の「来来来来来」もすごかったけど(何が、って木野花が)、今回もねー。
最初、父親による娘へのDVの話かと一瞬思ったのだが、本谷有希子がそんな単純な話を書くはずもなく。話が進んでいくにつれ、強者と弱者が入れ替わっていく。誰もが何かに依存している。
で、そういうオチかい!と思って、ところでタイトルは何ていうんだっけ、と振り返ったら「甘え」。……そう来るか。もう本当にキツい、本谷有希子
どういったらいいかわからないんだけど、一応ほめている、つもり。


あー、でもなー、次はもうちょっと手加減してもらえるとうれしいかも。今回、30分くらいでもう出ようかと思った、ちらっとだけど。ダンダンブエノの「砂利」くらいが私にはちょうどいいんですが……。