晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

「マイレージ、マイライフ」

レディース・デーということで、久しぶりに映画館へ。日比谷で映画を見るのもこれまた久しぶり。「マイレージ、マイライフ」、TOHOシネマズシャンテ。


ジョージ・クルーニーをちゃんと観るのは初めて。
彼が演じるライアンは企業の人事部に代わってリストラ宣告をする仕事をしている(いかにもアメリカ〜な仕事のように思える)。仕事上彼はアメリカ中を文字通り飛び回っていて、年間300日以上の出張にかかる経費はすべてアメリカン航空マイレージになるようにしている。「マイレージにならない金は使わない」と言い切る彼は、1000万マイルを達成して市場7人目のシルバーカード会員となってフィンチ機長と会話をしたい、という夢を持っている。
そんなある日、カリフォルニアの大学を首席で卒業したという若い女性が入社してくる。彼女はコスト削減のために「オンラインリストラ」(名称忘れた。離れた拠点をテレビカメラでつないで、チャットみたいな感じでリストラ宣告する、みたいなやつ)を提案。「この仕事はそんなもんじゃない」というライアンに、上司は「じゃあ研修だ、彼女はお前につける」といい、二人の出張人生が始まる。


みたいな話。


途中まではおもしろかった。ライアンはアメリカン航空マイレージ1,000万マイルを達成するという目標に対して全然ブレてなかったし、その徹底振りがかえっておもしろかったし、その暮らしぶり(出張先で同じような出張人生を送るマイラーの女性とのアバンチュールも含めて)も浮世離れしているのがかえって笑えたし。で、人生完全割り切ってるのかと思ったんだけど、さらに上を行く新人類(死語)な後輩の面倒を見たり、妹の結婚にまつわるどたばたに巻き込まれたりしているうちに、だんだんつきあっている女性に対して真剣になっていって、さてこの話どうオチに持っていくんだろう、と期待しながら見ていたんですけども。


最後はちょっとどうなのかなー、という感じがしました。個人的には。
実は家庭をもっていた恋人の台詞もなんだか、って感じだし(同じことを言うにしても、もっと別の描き方があったんじゃないかと)、オンラインリストラを導入した彼女のその後についても「は?」って感じだし、で結局ライアンはどうなったのか不明だし。がっかり、とまではいかないけど、なんか消化不良な感じが残ったのは確かです。……1,000円で観たから甘いのか?(笑)


それにしても、マイラーのみなさんのマイレージに賭ける情熱はすごいですな。
マイラーの友人もいるし、中には上級会員です、みたいなのもいるんだけど、みんなどうやってそのステータスを保持しているのか?とかねがね疑問ではあった。ライアンだって飛行機はファースト、ホテルはヒルトン、出張先ではレンタカー、という生活だから貯まるんだろうけど、仕事の経費とかでためないと、厳しいと思うなあ。実は私も今年はJALのクリスタル会員に初めてなったんだけど、去年は法事やらなんやらで結構帰省していたこと、香港に珍しく3回も行ったこともあったけど、一番大きかったのは九州出張が重なったことだったと思う。あれがなかったら無理でしたねえ。そして、今年になったらぱったりと飛行機に乗らなくなってしまい、まったく意味のないステータスになってしまったわけですが。
ジェットセッターなビジネスマンにとっては自慢したいアイテムというよりは必需品な気もしますね。確かに年間何百回と飛行機に乗るのに、チェックインのたびに行列するんじゃやってられないでしょうし。