晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

虚構の劇団「天使は瞳を閉じて」@シアターグリーン(池袋)

夜は池袋にて、虚構の劇団「天使は瞳を閉じて」シアターグリーン
第三舞台版は観たことがない。


虚構の劇団は第1回か第2回公演から観ている。その前の"準備公演"を見た相方が入れ込んでいて、ずっと一緒に観ているわけです。
鴻上さんが"自分自身の演劇観を若い俳優たちと共有しつつ「いま、作りたい」作品を創り上げていくために"*1作った劇団、まったくの白紙状態からだんだん役者になっていくのを一緒に見ている感じ。
そういう感覚を得たい人たちが多いみたいで、客席の平均年齢は比較的高め、な気がする……。


放射能漏れをおこした原発の周囲が立ち入り禁止区域になって、というところから話が始まる。
見る人の誰もが状況を容易に想起できるシチュエーション。何が起こっているのかも想像がたくましくなる。
その後の話はフィクションだけど、始まりのシーンがあれだから、その後の話も十分起こりえる未来として感じてしまう。
我々には、天使はいないというのに。


作家って、因果な商売だよなと思う。
たぶん幾多の作家(小説家だったり詩人だったり劇作家だったり)が、この一連の流れをじっと見つめているんだよね。今世の中に起きているさまざまな感情の流れをじっと見つめて、いつかそれを目の前に見せられる日が来るんだなー。


受け手も、体力つけておかないとね。


天使は小沢くん。この劇団でやるんだったらそりゃ彼だよね。あの中性っぽいところが天使っぽい。
あ、そういえばキャラメルボックスには「Close your eyes」という芝居があったな。あれも天使モノ(しかも男女の天使)だったけど、これと関係あったのかな?
それと、大高さんが踊りまくっていたのが見られてうれしかったです。大高さんはやっぱいいよねえ。