晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

「《ゲキ×シネ》蜉蝣峠」@T・ジョイ大泉

2009年春の「いのうえ歌舞伎」。なんで見に行けなかったのかは忘れましたが、とにかく劇場では未見。

蜉蝣峠で誰かを待ち続けている、過去の記憶をなくした男、闇太郎。ひょんなことから蜉蝣峠を離れ、ロマン街というひなびた温泉宿場へ。そこには自分を待ち続けていた女(高岡早紀)と、うさんくさい男(堤真一)がいた……。

演劇の舞台を映画で見るっていうのはどうなの?と長く思っていたのだけど、意外と違和感なし。新感線だからかなー。
主役は古田新太なのだけど、堤真一が意外なほど(失礼)よかった。

堤真一×新感線は今までにも「野獣郎見参」と「吉原御免状」を見ているのだけど、なんかあんまりよかった記憶がない。にもかかわらず、「蜉蝣峠」の堤真一は男の色気がすごかった……。小悪党っぷりが気持ちよかったです。

音楽は相変わらず岡崎さんが冴えているというか、私が新感線の舞台を見に行く理由の半分は岡崎さんの音楽が目当てなわけですが、今回もステキでございました。舞台で見ると歌謡ショーっぽい部分が、映像だとカラオケビデオみたいになってて、笑った。

なかで「YAKUZA IN HEAVEN」というPerfumeもどきの曲があって、曲そのものはそんなにPerfumeっぽくないのだけど、ダンスが!ダンスがもう、完璧Perfume!大爆笑ものでした。「ポリリズム」の、♪くりかえーす、このループ♪のところの足さばきをするじゅんさんがかわいかった。うちの旦那さんは私が大うけだったのを見て、「あれを見せたかった」と満足しておりました。あれは生で見たかったねえ。

新感線の音楽シーンばっかりを集めたビデオクリップ集とか出してくれたら、絶対買うんだけどなあ。なんたって、「右近さんの歌う練習用CD」を買うくらいだから(私がじゃないけど。旦那さんがだけど)。「踊れ!いんど屋敷」と「メタルマクベス」を中心にお願いします。