晴耕雨読日記(仮)

以前、はてなダイアリーで書いていた「晴耕雨読」の引っ越し先です。今の生活は全くもって「晴耕雨読」ではないので、タイトルは現在思案中。

「タイペイ・ストーリー」

侯孝賢を追ったドキュメンタリー「HHH」で、陳國富がエドワード・ヤンや侯孝賢と過ごしたあの頃に戻りたいと言っていたことをこの映画を見ながらしみじみ思い出した。 ちゃんとした映画なのに、顔見知り(?)が出ているせいか、どこか同人映画みたいなにお…

「遠い道のり」

上映前に舞台挨拶、上映後にティーチイン、しかも両方とも監督と主演の役者2名。なんだか豪華。 最近台湾映画ではやりの題材、台湾東海岸で自分探しの映画。と書いてしまうとつまらない映画のように思うけど、つまらなくはありませんでした。手放しで素晴ら…

李立群2本立て!?「光陰的故事」「恐怖分子」

東京国際映画祭1日目。 私にとってのオープニングフィルムは「光陰的故事」。楊徳昌監督追悼特集の1本。 上映に先立ち、今年から交代した「アジアの風」部門プログラミングディレクターの石坂氏からご挨拶。このあたり、交代したんだなあと感じさせる。前…

「めがね」@ワーナー・マイカル・シネマズ板橋

入院している義父を見舞って、その帰りに立ち寄ってみた、ワーナー・マイカル・シネマズ板橋。東武練馬駅の前なのに板橋とはこれいかに。 食べ物がおいしそうな映画、という話は聞いていたのだけど、本当にそうでした。 スローライフな映画。のんびりしてい…

「ラブン(Rabun)」

アテネフランセにて。「ヤスミン・アハマドとマレーシア映画新潮」という特集上映のうちの1本。 「細い目」のヤスミン・アハマド初監督作品。2003年/カラー/Betacam/85分。 田舎の人は純朴だとか、人情が残っていて住みやすいとか、そういう都会人の幻想…

『呉清源 極みの棋譜』

「田壮壮が日本で映画を撮っている」 「題材は囲碁の呉清源九段である」 「日本棋院も資金援助したらしいけど、資金難で撮影が止まってるらしい」 などなどの噂を聞いたのが今から3〜4年くらいのこと。 その映画、『呉清源 極みの棋譜』はこの秋公開らしい…

「ゴー!ゴー!Gボーイズ」@スパイラルホール

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2007での上映。 原題「GO GO G-Boys/當我們同在一起」、2006年、上映時間1時間20分。 うちの旦那さんが言っていたとおり、ある種「加油!好男儿」な話でした。でも潜入捜査は別に「無間道」じゃなかったぞ。でも、「無間道…

「盛夏光年」の邦題

台北で學友に萌えている間に、「盛夏光年」関連の話題がいくつかのブログに出ていたのを、ようやくフォロー。 公開にあたり、「盛夏光年」の邦題が「花蓮の夏」になったそうで、すでにL&G映画祭の方でもこの名前になっています。 うーん。。。 しゃおがんさ…

「練習曲」

“単車環島日誌”という副題がついている映画。監督は陳懷恩。Yahoo!台湾での紹介によれば、「坊やの人形」(1983)から映画界に入ったとのことで、長く侯孝賢映画に携わった人のようです。 http://www.wretch.cc/blog/EtudeBike http://tw.movie.yahoo.com/mo…

第26回香港電影金像奨

今日が授賞式でした。結果は明報電子報のこちらに出ています。 http://www.mpinews.com/htm/INews/20070415/gb72244c.htm 『父子』が最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀助演男優賞、最優秀新人賞、とまあ予想通りの結果かなあ。 授賞式を欠席のコン・リーが…

「ウィンターソング(如果・愛)」

なんか、映画祭でもないのに映画をよく見ている私。 今日は、「ウィンター・ソング」である。ユナイテッドシネマズとしまえん。今年の1月に台北で見ているのだけど(http://d.hatena.ne.jp/yizi/20060120#p1)、細かいところとかはやっぱり日本語字幕で見な…

「虹の女神」

映画の日なので何か見に行こうか。と旦那さんが言うので、久しぶりに会社帰りに映画を見に行くことにする。 10月、11月と映画の話題が多かったけど、実は映画祭以外で映画を観ることはこのところあまりない。平日は時間が読みにくくなっていることもあるし、…

東京フィルメックス「黒眼圏」

で、成田から直行で、有楽町朝日ホール。東京フィルメックス最終日のクロージングフィルム、蔡明亮の「黒眼圏」。 蔡明亮の映画は私にとってはどんどんハードルが高くなっているというか、ハードルと言うよりは走り高跳びのバーみたいな感じで、「西瓜」を見…

「単車上路」

あいかわらず台湾映画をやっていない台北ですが、珍しく今回はやっていたので見に行ってみる。林森北路の欣欣晶華戯院、16:00。 ふとしたことから町の雑貨屋(たばことかお酒とかを売っているよろずやみたいな店)に放火してしまった青年(阿國)と、捜査中…

「エレクション(黒社會)」@東京フィルメックス

さ、寒い。冬の雨は寒くて嫌いだ。 そんな陰鬱な冬の雨の日に、これまた明るくない(笑)「エレクション(黒社會)」を見に行く。 ……いやあ、ジョニー・トーの本気映画は本当によく仕組んでありますねえ。パーツがきちっきちっと組み立ててある感じ。 そして…

「三峡好人」@東京フィルメックス

本日から開催される東京フィルメックス。もう第7回になりましたかー。 簡単なオープニングセレモニーの後(今年も司会はJ-WAVEの福之上達也さん)、オープニングフィルムはこれまたフィルメックス常連の賈樟柯(ジャ・ジャンクー)「三峡好人」。 三峡ダム…

ホウ・シャオシェン映画祭「フラワーズ・オブ・シャンハイ」@シネマヴェーラ渋谷

今回のプリントは、日本公開版とは異なるカンヌ映画祭での上映バージョンです、という告知は確かにシネマヴェーラのホームページにされていたが、開場30分前に着いて整理番号110番過ぎ。すいません、ナメてましたごめんなさい。そして、久しぶりに映画館の階…

ホウ・シャオシェン映画祭「冬冬の夏休み」@シネマヴェーラ渋谷

1984年の作品。原題は「冬冬的假期」。98分。 先日の「HHH」でも、朱天文の子ども時代がかなり反映した作品だという話だったが、行ったことのない場所なのに「懐かしい」と思って画面に見入ってしまった。実は初見なのだ。 少年、冬冬は小学校を卒業して中学…

是枝裕和(監督)×森達也(監督)「もう一つの教育」/「1999年のよだかの星」

テレビのドキュメンタリー番組が好きだ。 なぜ好きなんだろう?と考えてみると、子供の時に見ていたテレビ番組の影響じゃないかなと思う。 小学生の頃、アニメももちろんよく見ていたのだけど、NHK特集とか、「新日本紀行」とか「素晴らしき世界旅行」とか「…

ホウ・シャオシェン映画祭「HHH:侯孝賢」@シネマヴェーラ渋谷

本日の映画は「HHH:侯孝賢」(91分)。goo映画の解説によると《フランスのテレビ・シリーズ「我らの時代の映画作家」の一編》とのことだが、クレジットに台湾の公共電視が入っていた。共同制作かな?だとしたら、台湾でDVD出ないかしらん。公共電視は自社作…

ホウ・シャオシェン映画祭「Metro Lumiere」@シネマヴェーラ渋谷

芝居がはねたら次は渋谷へ移動。本日からホウ・シャオシェン映画祭(漢字ではなくカタカナで書くようです)がスタート。20:30からの「Metro Lumiere」。小津安二郎生誕百年記念として制作された「珈琲時光」について、侯孝賢が語るドキュメンタリー。 始まる…

「劇場版 どうぶつの森」

旦那さんが映画館でもらってきたチラシをくれましたー。 公式サイト → http://doubutsunomori-movie.jp/ 映画をやるってそういえば言ってたなあ。 で、何の気なしに公式サイトをみてみたらば。 「きんのアイテムデータ引換券付き特別前売券」 ………うわー。あ…

渋谷にて、侯孝賢映画祭。

シネマヴェーラ渋谷、って行ったことないんですが、そこで侯孝賢映画祭が行われるそうです。 シネマヴェーラ|近日上映予定 http://www.cinemavera.com/schedule.html 日本人には受けの好い侯孝賢ですが、こんな感じでずらっと並べられると観たことのある作…

「駱駝の祥子」

今まで観る機会を逸していた、「駱駝の祥子」(1982年)を続けて観る。 主演は張豊毅(「さらばわが愛 覇王別姫」「始皇帝暗殺」)、斯琴高娃。斯琴高娃というと日本での紹介は「『息子の告発』の」とか「『香魂女〜湖に生きる』の」、というのが多いのだが…

「ニーハオ 訒小平」

巣鴨の三百人劇場で明日まで行われている「中国映画の全貌2006」で、「ニーハオ 訒小平(小平您好)」を観た。(おお、さすがはてな。Unicode対応だからちゃんと表示されますなー) 2004年の記録映画。とはいえ訒小平自身は1997年に他界しており、映画ができ…

ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形 in 東京 2006

隔年で奇数年に開催されている山形国際ドキュメンタリー映画祭の作品の中からピックアップ上映する催し。 →ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形 in 東京 2006 平日はちょっとむずかしそうなので、土日に通おうかな。 台湾の「全景」の作品群は見逃して…

「愛を逃す」(韓国)

夜、「愛を逃す」。みんな「あいをにがす」って読んでいたけど、「あいをのがす」じゃないのかなあ。原題も「LOST IN LOVE」だし。 ソル・ギョングのラブストーリーです。韓国では今ひとつ大ヒットとはいかなかったらしい。確かに、万人が感動したりおもしろ…

「クァンシクの弟クァンテ」(韓国)

2本目は、韓国で昨年秋に公開されたラブコメ、「クァンシクの弟クァンテ」。 兄は一人の女性に長い間片思いしているが、弟は女性をとっかえひっかえしている。そんな兄弟の物語。 弟は調子がよく、ほんとに「やる」ことしか考えていないような人なので途中…

「わが家の犬は世界一」(中国)

この日は博多山笠が追い山、だったのは知っていたのだが前の日気持ちよく飲み過ぎて、見物には行けず。いや、朝4時はきついっす。 さて、映画祭1本目は「わが家の犬は世界一」。東京でのロードショーは見逃していたので、ラッキー。 登録証がないと犬を飼…

中国映画祭@草月ホール

青山の草月ホールで開催中の中国映画祭で、「静かなるマニ石」「二人のバレエ」の2本を観た。 ■「静かなるマニ石(静静的嘛呢石)」(2005年、中国) 万玛才旦というチベット人監督の作品。 チベットの辺鄙な寺で修行する少年ラマ僧が年越しのために実家に…